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映画のおはなし

宮崎 駿の後継者となるのか?スタジオポノック第一回作品「メアリと魔女の花」ついに完成!

第一回「メアリと魔女の花」

  • 情報掲載日:2017.07.23
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

 6月半ば、東京で行われた『メアリと魔女の花』劇場関係者向けの宣伝会議の席上。居並ぶ500人あまりの関係者の前で、「スタジオポノック」の西村義明プロデューサーは号泣しながらこの数年の苦労を語り出しました。
 2014年にスタジオジブリの制作部門の閉鎖を受けて、断腸の思いで米林宏昌監督と共に退社。その後、やはりアニメを作り続けたいという想いを断ち切れず、二人で設立したのが「スタジオポノック」です。「ポノック」とはクロアチア語で「深夜0時」を意味し、“新しい時代の始まりであれ”という思いを込めて付けたそうです。ずっと宮崎 駿監督のそばで作品を作ってきた現場の人たちだけに、制作過程で背負い続けてきた様々な葛藤やプレッシャーの重さが西村さんの涙に表れていたと思います。

 「メアリと魔女の花」は赤毛にそばかすという、パッとしない平凡な11歳の少女・メアリが、禁断の魔女の花との出会いをきっかけに奇想天外な事態に巻き込まれていくという物語。イギリス児童文学の映画化です。様々に噂されるのは、あらゆるカットに見え隠れする過去の宮崎 駿作品の面影です。既視感どころか「イタダキ」じゃないかという皮肉すら散見されますが、それもそのはず。米林監督は20年間、宮崎 駿監督のそばで描画を担当しており、往年のジブリ作品と言われても本人の手なのだからしようがありません。20年といえば「もののけ姫」前後にジブリに入社しているわけで、一連の主要な宮崎 駿作品に関わってきた彼に「似るな」というほうに無理があるでしょう。
 宣伝会議で西村プロデューサーが号泣したその日に、ちょうど「メアリと魔女の花」は完成したそうです。米林宏昌監督作品としてはジブリ時代の2作品「借りぐらしのアリエッティ」、「思い出のマーニー」に続く、3本目の作品。宮崎アニメの呪縛からいい意味で解かれた、独自のファミリームービーにしようと西村プロデューサーと二人三脚で作り上げたというエピソードを聞くと、40年前に宮崎 駿監督が東映動画を退社し、高畑 勲監督や鈴木敏夫プロデューサーと裸一貫でジブリを設立して、独自の一大ブランドに育て上げていった過程に重ねたくなってきます。西村義明×米林宏昌はどんな独自のアニメスタイルを見出したのか。どんな世界観で私たちを楽しませてくれるか、楽しみです。

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