2020年は、福島市にとってチャンスの年となるはずでした。花見山をはじめとする春の花観光にはじまり、連続テレビ小説「エール」の放送開始、東京オリンピック野球・ソフトボール競技の開催により、観光客はもちろん、これをきっかけに関係人口の大きな拡大が期待されていました。
しかし、全世界的な新型コロナウイルスの広がりにより、感染拡大防止の観点から、イベントの中止や歓送迎会など宴会の中止が相次ぎ、福島の街から元気が失われつつあります。いつもお世話になっている街に人や活気がなく、閑散としている姿は見るに忍びません。私自身、あるはずだったものの喪失感や先が見えない停滞感、感染への恐怖が常に頭をよぎります。読者の皆さんも不安な毎日をお過ごしのことと思います。
私たちタウン情報誌のスタッフは、街の皆さんを応援し、元気にすることが仕事です。と同時に、リアルな街の現状をお伝えするのも大事な役目です。シティ情報ふくしま2020年5月号はスタッフ総動員で500軒を超えるお店にお声がけさせていただき、街の今を知りました。変わらずに営業されているお店、やむを得ずしばらく休業されるお店、先が見えずに掲載を見送られるお店…。ひっくるめてこれがリアルな福島の現状です。
不要不急の外出や集まりが避けられる中、お店を巡って楽しんでくださいとは言えません。しかし、どんな状況でも必要なものは買わなければならないし、食べなくてはなりません。それがCJを使うことによって、少しでも楽しく、家計の助けになることを心から願います。困難な状況の中、お得なサービスを提供していただいたお店の皆さん。本当にありがとうございました。
シティ情報ふくしまの表紙は、ご存じの通り福島を代表する春から夏にかけてのくだものです。「旬のくだものがたわわに実るように、福島の街にたくさんの笑顔が実りますように」との想いを込めました。一日も早く、食べて、飲んで、遊んで、笑える日常が戻りますように。
追伸。この刻々と変わる状況に対応するため福島市と協力し、「福島エールごはん」というコーナーを「日刊シティ情報ふくしまWeb」内に立ち上げました。テイクアウトサービスを行っているお店の情報がまとまっていますので、人気店の味を自宅で楽しんでくださいね。
シティ情報ふくしま編集長 廣澤史大
『シティ情報ふくしま』5月号の巻頭特集は、長く愛され続けるグルメを紹介「愛され!地元グルメ」
メイン特集の「愛され!地元グルメ」では、街で愛される定食屋さんや、昔ながらの町中華を紹介。変わらぬ味と店主の笑顔にほっと癒されます。また、読者から募集した学生時代の甘酸っぱい思い出とともに紹介する購買パン、福島のご当地グルメ・円盤餃子も一気見せ!テイクアウト・出前情報も掲載しましたので、ぜひご活用ください。
さらに特集「がんばってます!ふくしまのお店」では、福島のお店218件にご参加いただきました。各店のお得なサービスや新たな取り組みを少しでも知り、ご利用いただけましたら幸いです。
『シティ情報ふくしま』5月号は、お近くの書店・コンビニなどでお買い求めください。
(2020年4月25日発行・A4変型判・112P・本体418円+税)
※新型コロナウイルスの影響により、各店の営業状況等、掲載内容に変更がある場合がございます。ご利用の際は、事前に電話等でご確認ください。また、シティ情報ふくしまのSNS、CJパス等でも情報を配信させていただきます。