10月末に撮影はオールアップ。改めて福島に足を運んで…。
窪田さん「感謝祭の前に、古関さんのお墓に行って無事に(撮影を)終われたこと、感謝を報告してきました。今回も福島の皆さんに温かく迎えてもらえ、うれしい気持ち、感謝の気持ちでいっぱいです。」
山崎さん「コロナ禍になる前に来ていて、福島商業高校の学生のみんなと演奏を一緒にするというコラボ企画が予定されていたのに、なくなってしまいすごい残念で…。
今日、福島商業高校に足を運べ、一緒に演奏できて感動的でした。古関さんの母校に3人で来られたっていうのも。実は3人で、NHKを飛び出して会うのは初めてなんです。3人で福島にいることもすごく感慨深い。またバスに乗せていただいて、福島の街を走っていると『エール』でいっぱいで、それもすごくうれしくて、幸せな時間でした。」
撮影を終え、作品『エール』を振り返って
窪田さん「一年間、色々あったんですけど、今は終わった実感がなくて、どこか続いてる気持ちがあるんですよね。放送もまだまだあるからか、こうやって会えているのも継続している気持ちになっています。
本当にあっという間で。どちらかというと僕はエールチームのスタッフ側で色んな人を迎え入れて、色んな人を送り出すというところにいたので、色んな出会いや、色んなお話させていただいたことは、財産ですし、今後に繋がる材料をいただけたと思っています。」
中村さん「撮影期間は本当に楽しかったです。皆さん、素晴らしいお芝居と歌と、色んな才能を持っている方が多くて。そういう方と一年間一緒にやれたっていうのは楽しかったですし、学ぶことも多かったです。
自分の関わっていないシーンや週もオンエアで一視聴者として見て、本当に『エール』という作品は、素晴らしいなって思いますし、それに関われたこと、毎日見ながらひしひしと感じています。そしてこうやって地元に来ると、皆さんが喜んで手を振ってくださって、本当に福島に来れて良かったなと感じています。」
山崎さん「出会いですね。二人もそうだし。たくさんの皆さんとの出会いもありました。
途中コロナで撮影が止まって、2020年はエール一色に。通常だったらあり得ない状況の中、僕自身もエールをやっていることで救われることがたくさんありました。現場に来るのがいつも楽しみで、僕は楽しくてしょうがなかった。街を歩くと"久志"だって声もかけられて、朝ドラの影響ってすごいなって。自分もやっている間は久志なのか山崎育三郎なのかわかんないくらい(笑)。いつもポーズ決めちゃったり、入り込んでいました。窪田君がそういう空気をつくってくれたんだけれども、最高の現場で楽しかったです。」
「福島三羽ガラス」の3人はいかがですか?
窪田さん「3人、みんなそれぞれキャラクターがバラバラで(笑)、全然かぶっていないので、すごい良いバランスでできたなぁと思いますね。楽しいですよ。ご飯行こう、行こうと言っていたけれども、コロナの影響で撮影現場以外ではなかなか会えなくて。撮影がひと段落したので、藤堂先生(森山直太朗)も入れてグループラインを作って、ワチャワチャ盛り上がって、"エール男子会"しようぜみたいになってます。
二人とは、また現場で会えるのも楽しみだし。さっき、いっくん(山崎さん)が言ったけど、仕事がなくなったりということが現実的に増えている中で、この時期に、『エール』という作品に携われていることは本当に感謝でいっぱいです。」
中村さん「本当にお二人と作品をできたこと、一緒に一年間やってきたっていうのは大切な宝物です。
窪田さんの現場での立ち振る舞いとか、お芝居以外でも学ぶことは多かったですし、育さんも、芝居と歌と二つの武器をもっていて、そういう方と一緒にお芝居できたっていうのは、「エール」をやる前の僕よりもどこかもう少し自信を持って、次の新しい場所でも前に進めるんじゃないかなと思います。」
山崎さん「居心地がいいですよね。タイプが違うんだけれども、黙ってても3人でいられるみたいな。二人とも優しいので。僕もそうなんですけど…」
窪田さん・中村さん「優しいよ!優しい(笑)」
山崎さん「二人は役とは実際ちょっと逆かなとは思っていて。(中村さんの)雰囲気は、しゃべっているの聞いていてわかると思うんですけど。ちょっと裕一っぽいとか、窪田君の方が男臭い、男っぽいかなって、そういう二人の違いもおもしろかったです。
ずっと一緒にいられるし、会いたいなって思える二人です。お芝居も素晴らしいし、信頼もあるので、この二人とじゃなきゃこの空気感は出せなかったかなって思いますね。」
『エール』を通し、古関メロディーで一番好きになった曲は?
窪田さん「僕はずっと『栄冠は君に輝く』だったんですよね、子供の頃から野球していたのもあるし、熱闘甲子園とかもまさにドンピシャの世代、横浜対PLの松坂投手とかがもう伝説だったんで。
ただ、古関さんの名曲に関わって好きになったのは『高原列車は行く』。すごい気持ちいいというか、なんか、元気になるんです。そんなメロディーの響きがありますかね。」
中村さん「『長崎の鐘』ですかねぇ。最初はこうちょっと悲しい感じですけど、途中からメロディーが変わって明るくなって、希望に満ちていくというか、物語になっていて、戦争に対する気持ちもあるけど、でもそこからまた力強く前に進んでいくんだというような気持ちにさせられるので、好きですかね。」
山崎さん「いろいろ歌わせてもらったんですけど、『暁に祈る』。3人で作った曲ですね。」
窪田さん「格好良かったね~」
山崎さん「♪ああ、あの顔で、あの声で~。戦地に送り込む、応援していく楽曲ではあるんだけども、どこかその悲しみとか切なさみたいなものをしっかりメロディーで表現していて。
当時、その加減が難しくて、あんまりそこを出しすぎると認められないと思うんですけど、古関さんの楽曲にはいつも人の心に寄り添うフレーズとかメロディーが必ずある気がしていて、力強い中にも、繊細な心が聞こえてくるメロディーだなと思っていて。『暁に祈る』は印象的ですね。」
撮影を通して福島の印象は変わりましたか?
窪田さん「今日、新幹線で来たんですけど、駅員さんがしゃべっている福島弁がすごい優しい感じで、それが心地いいですね。裕一はちょっとこう、まぁ東京にそまっちゃったから(笑)、大将だけがず~っと最後まで福島弁で、多分これが耳なじみが良かった。だからなんか、福島弁を聞くと繋がりを感じます。心地良いです。」
中村さん「僕もそうです。前回来た時に、直接お話しさせてもらった方々が当たり前ですけど、福島弁で、すごく温かみがあって。僕は最後まで劇中で方言使っていて、やっぱり改めて福島の言葉が好きだなって思ったので、そこがやる前と変わったところですかね。」
『エール』が終了した後も、福島との繋がりを続けていただけませんか?
窪田さん「福島は仕事でしかまだ来ていないので、仕事が落ち着いてから、今年は無理かもしれないけど、福島のいい所とか、山とか。今日伺った信夫山とか、いろいろ散策してみたいなと思っています。
福島の緑や自然に触れに来たいなって、今日古関さんのお墓参りした時に、すごく思いました。」
中村さん「以前来た際にお世話になった旅館などすごく素敵で、あと福島は遊ぶところもたくさんあるんで。ハワイアンズとか、そういうところに個人的に行って経済に…貢献したいなとか。
あと、桃農家さんとつながりたい!」※中村さんは桃が大好物!
山崎さん「歌もやっているので、やっぱり古関さんの歌を歌い続けたいですね。僕は子供の頃ずっと野球少年で、甲子園に特に思い入れが強くあって。それが今年、戦後初めて中止になってしまって…。
「栄冠は君に輝く」を唄っていた伊藤久男さんをモデルにした役をやらせていただいて、本当にいろんな奇跡が重なって。
球場で撮影し、裕一に対して歌うという場面をやらせていただいたり、自分にとっては本当にさらに特別な楽曲になったので、これはもうずっと歌い続けていくということで繋がっていたいなという風に思います。」
「エールファン感謝祭inふくしま」は2020年11月23日(祝)8:15~8:40【NHK総合・東北6県向け】で放送!ぜひご覧ください!!
「エールファン感謝祭 inふくしま」
●東北6県向け放送:2020年11月23日(祝)8:15~8:40
●全国放送:2020年11月24日(火)翌2:35~3:00
※全国放送後NHKプラスで1週間見逃し配信を行います。
●NHKワールドプレミアム:2020年11月25日(水)翌3:30~