うだるような暑い日におすすめのひんやり“ぬる湯”と、夏のアクティビティの後に、疲れた身体を癒やす「酸性泉」の湯を満喫できる宿を紹介します。今回紹介する温泉はどちらも「酸性泉」。湯上がりはさっぱりとした爽快感を感じられる泉質です。しかし含有成分が全く違うので、それぞれの良さを体感してみましょう。
深山幽谷にある眼病に良いとされる名湯
福島駅西口の八木田橋から西へ続く福島県道126号線、通称・微温湯(ぬるゆ)街道の行き止まりには、吾妻山の東麓、標高920メートルの山深い大自然の中に佇む一軒宿『旅館二階堂』があります。
古くから名湯として親しまれている温泉は、「眼病予防」に効果的と言い伝えられており、新潟の貝掛温泉、神奈川の姥子温泉と並び「日本三大眼病の湯」とも呼ばれ、全国から湯治客が訪れる人気の宿です。
源泉温度が31.8度と低い“ぬる湯”は、「日本ぬる湯温泉番付」で“東の横綱”に選ばれたことがあるそう。ふんだんに湧いている湯を一切加熱せずに湯船に注いでいて、その湯をかけ流しで満喫できるのが魅力です。
体温より低い湯は、初めはひんやりと感じますが、ぬるい温泉にじっくり浸かることで、温泉成分がじんわり効いてくると言われています。しかし身体を温めたいという方には、源泉の隣にある加温泉(源泉を加熱した湯)と交互に入ると良いでしょう。
“ぬる湯”の泉質は「酸性−含鉄 (Ⅱ・Ⅲ)−アルミニウム−硫酸塩温泉」。いわゆる『酸性泉』なのですが、過去の泉質名は「含緑礬(りょくばん)・酸性明礬(みょうばん)泉」→「含アルミニウム泉」と、温泉法が改定されるたびに呼び名が変えられてきました。「酸性泉」の中でも、含まれている成分が非常に珍しい温泉なのです。
Information
ぬる湯 旅館二階堂
- 住所
- 電話番号
- 024-591-3173
- 駐車場
- 20台
山遊びの拠点に最適。朝風呂もおすすめ
二本松市・岳温泉にある「アクティビティ好き」のための温泉宿『mt.inn(マウントイン)』。登山やエビスサーキットでのモータースポーツ、冬はスキーやスノボなどを楽しむ人が活動の拠点として利用するのに敵した宿です。
日帰り入浴は朝7時から夜21時まで営業しているので、気持ちの良い朝風呂を満喫するもよし、アクティビティの後に疲れた身体を温泉で癒やすもよし。目的に合った入浴を楽しめるのがいいですね。
風呂は約42度の「ぬるめの湯」と、約45度の「あつめの湯」の浴槽が男女それぞれにあります。「ぬるめの湯」で身体を慣らしてから「あつめの湯」に入るのがおすすめです。
普段は薄い緑がかった透明な温泉ですが、週に一度、管に付いた硫黄などをはがす「湯花流し」を行っているので、タイミングが良ければ真っ白なミルキー温泉を楽しむことができます。
岳温泉の泉質は「酸性泉」。安達太良山の火口近くに源泉があり、温泉街まで約8kmを引き湯しています。肌あたりがなめらかなのは、長い距離で自然に湯もみされているからなのでしょう。
「酸性泉」は、殺菌作用が強くデトックス効果が期待できると言われています。刺激があるので男性に好まれる温泉でもあり、湯上がりはさっぱりと感じることができるので、まさに夏におすすめの泉質です。
Information
mt.inn(マウントイン)
- 住所
- 電話番号
- 0243-24-5234
- 駐車場
- 60台
- リンク
-
https://mt-inn.jp/
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