天空の極彩(ごくだみ)
只見線随一はもちろん、日本の絶景としても特筆される第一只見川橋梁であるが、夕陽に染まる情景は年に数日しかない。幻想の川霧に浮かび車窓から眺める天空の極彩(ごくだみ)に、乗客もまた歓声を上げているに相違ない。羨望と驚嘆の高鳴りを抑えてシャッターを切る。車窓の淡い灯火は、感嘆のざわめきと共に闇に消え、天空の極彩もまた、蒼天の海に還っていった。
撮影場所へは「道の駅尾瀬街道みしま宿」に駐車し徒歩で向かう。3ヵ所の展望台があり、最上部が第二只見川橋梁まで俯瞰できる大展望だが、9月上旬のこの時間は闇が迫っているので、安全の為に一番下の展望台で撮るのが望ましい。
本写真もその「根性無しポイント」で撮影している。駐車場から3分程で着くが、熊除けの鈴を鳴らしながら撮りたい。三脚を使用し、レンズは24mmから105mm程がおすすめ。列車の静止画を撮るならシャッタースピードは100分の1秒程度を確保したい。
文・写真/星 賢孝
Information
三島町「只見線展望台」から撮影した、夕刻の「第一只見川橋梁」を走る只見線列車
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