神々の光芒(こうぼう)
只見線の始発列車は、黄金峡谷の「第二只見川橋梁」を緩やかに渡っていく。浮遊する雲海の上を、影絵列車はこの世の奇跡と刹那の情景にまで昇華させ、わずか数秒の吐息とともに消滅し、神々の光芒もまたたちまち終焉となる。大自然と神々が織りなす気まぐれのいたずらなのかもしれない。
車は国道400号の高清水橋の高清水側たもとに駐車する。そこから山奧に沿って延びる町道を歩くことになる。町道は美坂高原まで続く車道だが、車のすれ違いは狭く不可。急勾配を30分ほど上ると、平坦な杉林の台地に到着。車道はそこから左に延びているが、目的地はそのまま真っ直ぐの山道に進路をとる。
杉の樹林帯を10分ほど進むと道は下りに差しかかるが、その地点から左に延びているけもの道に進み、約100mで撮影場所に辿り着く。第二只見川橋梁は彼方なので、撮影は200mmから400mm程度の望遠レンズが望ましい。
文・写真/星 賢孝
Information
三島町「第二只見川橋梁」を走る只見線列車
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