木の葉のように
早朝の霧幻峡に充満する濃霧が幻想なら、断ち切るように差し込む強力な光線は現実の舞台に引き戻す。川面は燦然と輝き、霧幻峡の絶景を余すことなく映し出す。霧幻峡の渡しの花嫁が、その水鏡をゆったりと軽やかに進んでいく。まるでおとぎ話のような夢の世界が、たゆたう木の葉のようにぷかぷかと浮かんでいる。
霧幻峡は、三島町・早戸集落と金山町旧三更集落を両岸に持つ只見川の一角にある。撮影は三更側の霧幻地蔵付近から撮影したもので、霧幻地蔵へは渡し船で行くか、三更集落の現居住地区である雨沼集会所の駐車場に停めれば、徒歩15分くらいで到着する。地蔵からの渡し舟の撮影は、200mmから400mm程の望遠レンズが欲しいところである。
今から60年程前に廃村となった旧三更集落には、古民家や神社等も残っており、300年前の歴史を今に伝えている。併せて探訪したい。
文・写真/星 賢孝
Information
金山町・三更側の「霧幻地蔵」付近から撮影した霧幻峡の渡し舟の花嫁
- 住所
- 【今回の撮影スポット】
- 問い合わせ先
- 金山町観光物産協会
- 問い合わせ先
電話番号 - 0241-42-7211
- 備考
- 渡し舟を撮影する場合は、あらかじめ舟着場へ連絡を。撮影の際は安全に十分ご注意ください