紅染めし 天地のあわい
山あかり 霧は川面に夢を抱き 鉄路ひとすじ 夕を渡りぬ
落日の余韻が空を染め上げ、山峡は深き静謐(せいひつ)に包まれている。紅に溶けゆく雲は、時の流れさえ緩やかにすかし、川霧は水面に淡く漂いながら、彼方と此方の境を曖昧にする。
鮮烈な天地のあわいを、ただ一筋の鉄路が貫き、明かりを灯した列車が軽快なリズムで第四只見川橋梁を渡ってくる。その勇姿は、俗世の喧騒を離れ悠久の刻へと帰る旅人のごとき風情である。また、自然と人の営みが静かに融け合うその情景は、移ろいゆく一瞬の中にほのぼのとした永遠の気配を宿している。
撮影は国道252号の水沼橋の橋上通路からできる。車は近くの東屋が建つスペースに駐車が可能。撮影スポットは川口方面の逆側にもある。私は明るいレンズ(大口径レンズ)で手持ち撮影したが、通常は三脚を活用したい。
文・写真/星 賢孝
Information
夕日に染まる第四只見川橋梁
- 住所
- 【今回の撮影スポット】


