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FUKUSHIMA MUSIC INFO

「出会ってきた人たちのおかげで、今の自分がある」シンガーソングライター・MANAMIインタビュー

vol.21 MANAMI(まなみ)

  • 情報掲載日:2019.02.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

福島県在住のシンガーソングライター・MANAMI。ポップでキャッチーなメロディに、かわいらしい歌声、等身大の歌詞で、聴く者を虜にする。近年は、酪王カフェオレやカローラ福島のCMソングを書き下ろし、自身もCMに出演するなど、活動の幅を広げている。活動10周年を迎え、2019年3月16日(土)には弾き語りホールワンマンライブを開催。原点回帰ともなる大きなステージを控えた彼女に、今までとこれからについてインタビュー。

―インタビューを始める前にお見せしたいものがありまして……過去に取材させていただいた時の記事をコピーして持ってきました!こちらが2年前(2017年)と5年前(2014年)のインタビューです。

MANAMI「わー!懐かしい!2年前だけど若い。顔が若いなぁ」

―そしてこちらが2009年、10年前の記事です。

MANAMI「うわぁ、すごい!これ、初めて取材を受けた時です。懐かしい。阿部さん、見てくださいこれ、わたし高校生ですよ」

阿部(※)「でも、あんまり変わってないよ」

MANAMI「それは喜んで良いのか…(笑)」

※U-ONE MUSICスタッフ、福島アウトライン・Player's Cafeブッキングマネージャー。本日の取材に同席

―これまで、節目節目でインタビューさせていただいてきました。なので改めてということになりますが、活動を振り返ってお話を聞ければと思います。まず、シンガーソングライターとして活動を始めた経緯を教えていただきたいです。

MANAMI「高校に入学してすぐに、音楽好きな同級生の男の子たちとバンドを組んだんですけど、ライブを2・3回やって解散してしまって。「俺たち、男だけでバンドやりたい」って言われて、ボーカルを外されてしまいました(笑)。めちゃめちゃ悔しくて、一人で何か始めたいと思った時に、自分の好きなアーティストのYUIが思い浮かんだので、ギター弾き語りっていうスタイルを選びました。それが、高校1年生、2008年の9月くらいですね。

初めてギターを弾いた時は、とにかく難しくて、全然弾けなかったです。でも、ギター始めて1ヵ月後には、もうステージに立ってましたね(笑)。ギターを買った時に次のライブを決めて、それに向けてひたすらギターを練習して。初めて弾き語りでライブに出た時に、「あっ、歌も歌わなきゃいけないんだ!」ってなって(笑)。ライブをして初めて、弾き語りの難しさに気付きました。

その後は、ライブハウスだったり、ストリートライブだったり、月に5・6本くらいライブをやって。高校3年間は、たくさんライブを重ねる中で成長していった時期ですね。学業そっちのけで音楽に情熱を注いでました」

―卒業後は、どんな活動をしていたんでしょうか?

MANAMI「卒業したら上京するつもりでいたんですけど、震災があったりで少しタイミングがずれて、1年後の2012年に上京して。東京の音楽事務所に所属して活動していました。ただ、なかなかうまくいかなくて3ヵ月ほどで事務所を辞めてしまって。
その後は仕事をやりつつ音楽をしていたんですけど、ちょっとずつ音楽から離れていって、翌年には完全に音楽と離れた生活に。もう音楽はやらないと思っていた時期です。2014年に、「地元で就職しよう」と思って福島に帰ってきました」

―福島に戻ってきてから、音楽を始めようと思ったきっかけは何ですか?

MANAMI「もう音楽をやるつもりはなかったんですけど、久々にアウトラインに遊びに来た時に、色んな人から――それこそ阿部さんからも「もう一回やってみたら?」って言葉をもらって、またやってみようかなと思いました。あったかく迎えてもらったのが大きなきっかけですね」

―それからまた、高校時代のようにたくさんライブをされてきましたよね。

MANAMI「そうですね。でも高校生の時と違って、純粋に音楽を楽しめるようになりました。それまではライブを楽しいと思うことがほとんどなくて、苦しいとか辛いとか、ライブが終わった後も客席に行きたくない、って思っていて。楽しいという感覚が分からなかったんです。
音楽を再開してからは、肩の荷が降りたというか。やらされてるんじゃなくて、自分がやりたくてやってるんだという気持ちに気付いて、楽しくできるようになりました」

―先ほど好きなアーティストとしてYUIさんのお名前が挙がりましたが、これまで影響を受けた音楽やアーティストを教えていただきたいです。

MANAMI「小学生くらいから音楽は好きで、音楽番組を見たり、ジャニーズとかアイドルグループの曲とかよく聴いたりしてましたね。一番最初に好きになったアーティストは「ポルノグラフィティ」でした。それからYUI、「いきものがかり」とか。J-POPに影響を受けているとは思います。
高校生になって、ライブハウスに出入りするようになってからは、地元ミュージシャンの音楽を聴くことが多くなりましたね。あと、ロックやパンクも聴くようにもなりました」

―オリジナル曲を作り始めたのはいつ頃ですか?

MANAMI「弾き語りを始めた頃は、主にYUIのカバーをしていて、1年くらい経った頃、17歳ぐらいからオリジナル曲を作り始めました。その時に自分が思ったこと、感じたことをそのまま曲にして。中学生くらいからずっと歌詞は書いていて、それを膨らませて作った曲もあります」

―曲作りの方法は変わりましたか?

MANAMI「ギターを弾きながらメロディに合わせて歌詞をはめていくというスタイルはずっと変わらずです。メロディを弾いていて、どんな曲になるか自分でも分からず作っていく感じ。作っていく中で、ラブソングになったり、ふざけた曲になったり、福島の曲になったり。何に辿り着くか分からないので(笑)、楽しみながら作っています。
自分の思っていること、見たもの、身の回りの物事を曲にするというところも、昔から変わってないです。作った時の気持ちを、そのままリアルに曲にしてきたので、昔の曲を久しぶり歌うと当時のことが思い起こされるというか。「あのとき、こんな気持ちだったんだなぁ」と思いながら歌ってます。

基本的には、自分の経験をベースに作っているんですけど「あいすくりーむ」っていうラブソングだけは、妄想で作ったもので。他の曲は、「こういうシチュエーションで、こんなことを思っていた」っていうことが思い出せるんですけど、これはどうやって作ったか、どんな気持ちで作ったか自分でも分からないんですよ(笑)。 お客さんから人気のある1曲でもあり、自分の中でも印象深い曲です」

―ここ数年は、テーマソングやタイアップソングもたくさん作られてますよね。

MANAMI「ある時、阿部さんに「飯坂線の曲を作ってみたら?」と言われて。特に依頼があったわけではなく、自分にとって身近な存在だったので、実際に歌を作ってみたんです(「Familiar Train」)。それをライブで歌っていたら、聴いていたお客さんが福島交通さんに伝えてくださって、直接お会いする機会を作ってもらいました。そこで、応援ソングとしてタイアップしましょうという話に。
あと、福島への想いを歌った「福島えがお」という曲のMVがあるんですけど、それを見た企業の方から「こんな曲を作ってほしい」「うちのイメージに合っている」と、楽曲制作の依頼をいただいたこともありました。自分が好きで作った曲が、どんどん新しいつながりを生み出していって、今に至ります。思い返すと、全部つながってるんだなぁと感じますね」

―サウンド面でのこだわりは?

MANAMI「キャッチーさは自分の武器だと思っていて。メロディができても、次の日に覚えてなかったものはボツにすることが多いです。自分の中に残っていないものは、聴いた人にも残らないと思うんです。なるべく、自分の中で離れないフレーズを使うようにしています。そうすれば、聴いた人にも伝わるし、耳に残る曲になるので。キャッチーさは取り入れてると思います」

―ステージに立つときに意識していることはありますか?

MANAMI「自分の気持ちを乗せやすい曲を選んで、セットリストを作るようにしています。気持ちが入らないと、歌ってる時に嘘をついているみたいな感覚になるので。
曲に対して素直でいないと、感情が乗らないです。その日の気分が曲に反映されてると思います。こんなこと言ったら、暗い曲が多い日に「今日何かあったのかな」ってお客さんに思われちゃうかもしれないですね(笑)。

あと、昔言われたアドバイスで印象に残っているのが「第一声で空気を変えるのがアーティストだよ」という言葉。何組か出演するようなライブだと、会場がざわざわしていたり、前のアーティストの余韻が残っていたりするんですけど、ステージに立って、一番最初の発声で聴かせる、引き込むことが大事。第一声に「聴いて!」という想いを込めて、空気を自分のものにする。それはずっと意識してやっています」

―2017年3月11日には、初のホールワンマンを開催されました。どんな想いで臨んだライブでしたか?

MANAMI「今までの活動の集大成という形で、挑戦という意味も込めたライブでした。それまで、なかなか思うように活動をできていなかったというか、ふわふわした状態で活動していたようなところがあったんですけど、この時期にやっとスタートラインに立ったという気持ちになれたんですよ。だから大きな会場でライブをすることで、一つの区切りを付けた感じです。またここからスタートする、という想いで挑戦しました。
正直、集客の面では目標に届かなかったんですけど、「次はこんなことができる」「これからこんな活動をしていきたい」っていうのが見えたライブになったと思います」

―様々な楽曲制作、数々のステージを経て、活動10周年を迎えました。メジャー、インディーズ問わず、他のアーティストの活動休止や解散を目にする度に、音楽を続けるということは本当に難しくて、奇跡的なことだと思うのですが、MANAMIさんが音楽を続けていく上で、糧になっているものは何ですか?

MANAMI「数年前までは、自分には音楽しかできることはないし、色んなものを捨てて音楽をやっているくらいの気持ちでいたから、やるしかない、今さら辞められないという想いが一番強かったのかな、と思うんですけど、今は出会う人たちのおかげで音楽ができているという想い、感謝の気持ちが大きいです。一つひとつの経験がつながっていくこと、人と人とのつながりが自分の支えになっています。
ただ負けたくない、悔しいという想いに突き動かされていたところから、活動を続ける中で関わってくれた人たちみんなに喜んでもらいたいという気持ちが生まれてきたのが、自分の中では大きく変わったところなのかなぁと思いますね。
あとは、純粋に音楽が楽しい。ステージに立ってる自分が好きだなって、ステージに立つ度に思います」

―10年の中で、活動自体の変化はありましたか?

MANAMI「2015年の「ACO ONE GRAND-PRIX」(「風とロック」オーディションイベント)で優勝した時くらいから、歌う機会を多くもらえるようになりました。自分の歌を必要としてもらえるようになったというか。それこそ、テーマソングとかタイアップソングのお話もいただくようになって。仕事として音楽をするようになった、という部分はあります。

始めた頃は、お客さんがいないのが当たり前で。お母さんにお願いして、お客さんとして来てもらった時もありました。そこから、ちょっとずつですけど「あ、あの人今日も見に来てくれてる」とか、客席の景色が変わっていくことが、活動を続けてきた中で印象的なことですね。ステージを重ねてきたからこそ感じられる変化だと思います。
ありがたいことに私の曲や名前を知ってくださる方は増えたと思うんですが、どうしてもライブ会場に足を運んでもらうところまでいかないというのが現状。ライブに来てもらうきっかけ作りをすることは、まだまだ課題ですね」

―3月16日(土)には、二度目となるホールワンマンライブがあります(詳細はページ下へ)。どんなライブになりますか?

MANAMI「前回はサポートメンバーを迎えてバンド編成でのライブだったんですが、今回は10周年を記念して完全にギター1本での弾き語りライブです。これまで色んな形のライブをやってきて、自分の表現を一番ストレートに、ダイレクトに伝えられるのが弾き語りなのかな、というところに辿り着いたので、このスタイルに決めました。
今まで、何万人という方々に自分の音楽に触れてもらってきたので、その出会ってくれた一人ひとりのおかげで今の自分がいるっていうことへの、感謝の気持ちを伝える機会として今回はステージに立ちたいと思ってます」

―セットリストは現在検討中ですか?

MANAMI「そうですね。10年の中で、節目にできた曲だったり、自分自身が支えられた曲だったりは取り入れていこうかなと思います」

―当日のセットリストには、昨年(2018年)末にリリースした最新アルバム『福島えがお』の曲も入ってくるのではないかと思います。どんなアルバムになっているか、ぜひ教えてください。

MANAMI「1年半ぶり、2枚目のフルアルバムです。2015年にリリースしたミニアルバム『HAPPY MY LIFE』の中の4曲が、テーマソングやタイアップソングになって、とても好評の1枚なんですが、今回はその4曲に新しいタイアップソングを加えて8曲入りに。福島愛たっぷりのアルバムになりました。きっと聴いたことがあるという曲が1曲はあるんじゃないかな、と思います。

半分以上はもともと音源になっていたものを、再録せずそのまま入れているので、あんまり新しいアルバムとして受け取ってもらえないかも、と思っていたんですけど、ところがどっこい!(笑) たくさんの人に手に取ってもらっているので、老若男女に聴いてもらえる、愛されるアルバムになっていると思います。福島県内はもちろん、県外で歌った時も買ってくださる方がいてうれしいです。福島の良さを再確認できる1枚です」

―先日、ワンマンへの意気込みを書いたブログを読ませていただきました。その中で「ワンマンライブは一つの区切りとして、節目として、その後の活動をどうしていくかを自分と向き合って考えている最中です」とありましたが、これからの活動について少しお話しいただけますか?

MANAMI「自分は今まで、チャンスを与えられて、うまいこと流れに乗ってやってきた感じがあって。これからは、もっと自分がやりたいと思ったことを、自分で掴んでいきたいな、と。自分から積極的に発信していく活動にしたいと思ってます。例えばYouTubeとか。ネットを使うのはちょっと苦手で(笑)、ずっとやってこなかったんですけど、使えるツールは使っていきたい。あとは、福島にいながら、福島の外に向けて発信していく活動も増やしていきたいですね」

―どんなアーティストになっていきたいですか?

MANAMI「長年愛されるアーティスト、息の長いアーティストになりたいです。自分のモチベーションには波があって、常に前向きな気持ちで活動するのはなかなか難しいんですけど、自分自身も好きでいられるアーティストになれたらと思います」

環境や気持ちの変化がありながらも、10年という年月、変わらずに音楽を続けてきたMANAMIさん。この素晴らしい節目の時に、じっくりとお話を伺えて良かったです。
ちなみにインタビュー当日、「トヨタカローラ福島」にて車を購入したとのこと!「テレビとか新聞とかに、『MANAMI、ついに車を買う』って取り上げてほしいです!(笑)」と仰ってました(笑)。ぜひ安全運転で…!


★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧の皆さんに、MANAMIさんからメッセージ!

Information

MANAMI 10th Anniversary 弾き語りホールワンマンライブ「 おかげさま〜出逢ってくれた一人一人へ〜 」
開催期間
※本イベントは終了しました。
2019年3月16日(土) 18:00開演
会場名
福島テルサ FTホール
会場住所
料金
前売3,000円、当日4,000円、小・中学生1,000円
※未就学児入場無料(1名以上の保護者同伴が必要)
※前売チケットが完売した場合、当日チケットの販売なし

チケットぴあ0570-02-9999(Pコード137-311)、ローソンチケット0570-084-002(Lコード21911)、イープラス、U-ONE MUSICで発売中
問い合わせ先
U-ONE MUSIC
問い合わせ先
電話番号
024-597-7202
リンク
MANAMI HP

取材協力/U-ONE MUSIC 阿部さん(@outline1
撮影/BeKoさん(@t_beko
撮影場所/福島アウトライン

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