すっかり秋ですね。定食部の部活動も上着を羽織って訪問する季節となりました。
秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、食欲の秋…ということで、食欲は全開です。
そんな秋の穏やかな日は、お寿司屋さんやお蕎麦屋さんで、ゆったりと定食を楽しみたいと思い立ち、訪問させていただいたのは、福島市渡利の老舗『喜久寿し』さん。
![おひとり様から法事まで幅広いニーズを受け止めていただける懐の深いお店](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/3aa4e0106c45f83f1a983dce68e34940.jpg)
![雰囲気のある木彫りの看板はインパクト大](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/b1cc285e90a28d9a51d6ad6e0cc90563.jpg)
52年の歴史を持つこの老舗は、二本松駅前にあった「喜久家」の支店として、現店主のお父様が創業。また、同じくエンドーチェーン(※)の9階にあった、「レストランレインボー」も支店の一つであったと聞くと、長く福島市の飲食業をリードしてきたことが分かります。
ガラリと引き戸を開けて入店すると、清潔感のある明るい店内と、『いらっしゃいませ!』という元気な声に迎えられ、それだけでも魚の活きのよさが伝わります。
今日はカウンターが運よく空いていました。滑り込むように着席すると、大きな湯呑みのお茶が供され、テンションが上がります。
※福島駅近く、現在の「街なか広場」に1991年まであった商業施設
![一枚板のカウンターに映える湯呑みはお寿司屋さんならでは](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/378025f99584ce16062047e8fc1d9065.jpg)
![ランチメニュー5種。 どれもバリュープライス!](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/f87c6c8059409513bfd9a6185120b483.jpg)
鮮魚の並ぶショーケースに、ワクワクが止まりませんが、ここはまずお目当ての刺身定食を、瓶ビールと共にオーダーです。
2階の宴席の支度を小気味よくこなす板前さんと、合間合間に交わす会話も楽しい。これもカウンターの醍醐味ですね。
![カウンターには瓶ビールがよく似合います](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/51933fe13b079c1b28751f8c2fbfd355.jpg)
![ショーケースの間にそっと飾られた起き上がり小法師に癒されます](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/4d1b78ef75dab0c63cecf6a7d9c5ec03.jpg)
先行して瓶ビールが到着です。今日は特別に自家製の塩辛もサービスしていただいちゃいました。
![板前さんの手捌きに見惚れつつビールが進みます](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/c456a5dc049c3b89b372be4b58e18efa-570x570.jpg)
![サービスの自家製塩辛も絶品。お酒が欲しくなります](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/a7ca7ec7c33e1cc2511f6106ce8d0624-570x570.jpg)
ビールが3分の1ほど減ったあたりで、刺身定食が到着です。
刺身4種(マグロ、平目、甘エビ、帆立)に小鉢も付いて、お寿司換算なら770円はありえないですね。
![刺身定食(770円)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/27a3e5936c1a46a71317a78ccdd704d8.jpg)
まずは、マグロの赤身から。ワサビをのせていただくと、程よい歯ごたえと赤身のコク。追いかけるようにご飯を頬張ると、たちまち幸福感が。
平目は、醤油にちょんちょんと浸してからご飯の上にオン。透き通るような身の色は鮮やか。食欲を掻き立てるビジュアルです。
ひと呼吸おいて、今日の小鉢は茄子の炒め煮。ホッとする味で、これもご飯が進みます。
ここまででご飯を完食。ビールに戻って、刺身をアテに続行です。
![角の立った赤身は味わい十分](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/cd85ccb01d5086af73bafe553c024e93.jpg)
![鮮やかな平目は醤油の琥珀ごとご飯にオン](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/1ef0929fa3e542501271298543eee4c9.jpg)
プリッとした帆立や甘エビはもちろん、大葉やワサビもまた最高のアテとなるわけです。
ここで改めてメニューを眺めてみると、やはり宴席も人気のお店ですから、天ぷらや焼き魚をはじめとした料理も充実。
しかし、ここは追加で何貫か握っていただくことにします。
気になった赤貝は、運よく宮城県の閖上(ゆりあげ)産が入っているとのこと。それと中トロ、もう一貫はおまかせの3種を。おのずと宮城の地酒「あたごのまつ」を添えることに。
お酒が届いて間もなく、スーパーカーの展示イベントのごとく整然と、華やかに握られた寿司がカウンターから差し出されました。
![眩いほどの中トロ(770円)、赤貝(660円)、赤貝のヒモ、煮穴子(440円)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/6eb9e4e81f9691a1b427bfe791a6a57d.jpg)
閖上赤貝は身も厚く味も濃くて、身とヒモを分けて2貫で楽しめるのがうれしいですね。
![閖上赤貝が入っている日はラッキー](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/020b136a5d6aae0f642de41b174f625f-570x570.jpg)
![型抜きのように、鯛の形に慎重に醤油を注ぎたい](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2019/10/3414e66531f36a2fcd2a7766964e6564-570x570.jpg)
斬新な飾り包丁に驚く中トロは、食感に変化が出て、なによりかっこいい!
おまかせは煮穴子。ほろりとした穴子に、よーく煮詰められた甘いタレの濃厚さ。ゴール後のビスマルクのように目を閉じて余韻を楽しみます。
お寿司屋さんのカウンターでいただいた刺身定食で火がついて、気付けば追加オーダー。この地域に愛された老舗の雰囲気、信頼できる板前さんの人柄現れる味わい。
日曜のお昼に、たまの贅沢も必要だなと思えた素晴らしい時間でした。今度は夜におじゃまします。ごちそうさまでした。
Information
喜久寿し
- 住所
- 電話番号
- 024-522-4826
- 営業時間
- 11:00~14:00(13:45ラストオーダー)/16:00~21:00ラストオーダー
※営業時間はお問い合わせください - 休み
- 毎週木曜日、12月31日の夜、1月1日
- 駐車場
- 15台