新型コロナウイルス感染症拡大による2ヵ月の部活動自粛を経て、前のめり気味に定食を欲していた第35回の「ふくしま定食部」。
国道4号線は福島市から伊達市へ入ってすぐ、「パチンコマルハン 伊達店」敷地内にあります『麺や飯や 仁』さんで活動再開します。
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日をも超えるほど待ち焦がれた取材日は、朝定食がスタートする日の、しかも開店時間の6時30分。はやる気持ちを抑えつつ入店です。
![国道から見える看板に引き寄せられる腹ペコたちで賑わう人気店](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/039881ca75720786ba5e57d9807d7eb5.jpg)
![朝定食、朝らーめんの幟が久々の部活のテンションをさらに高めてくれます](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/1075c12f69d1d154aee84238ee7f184c.jpg)
ランチ時などは魅力的な券売機の前で目移りしてしまいますが、朝時間なら朝メニューから選びたくなりますよね。
![左にレギュラーメニューの券売機。個性的なボタンが押してくれと言わんばかり](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/0cc3a6ae8b9541679e63ab9be8c7df63.jpg)
![右に朝限定の券売機。朝ラー&朝定は6時30分から10時まで](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/b15d5b9baf002de0ae74c113d04db73c.jpg)
起き抜けの「ライト仁G郎らーめん」(650円)や、「かけそば」(450円)に「濃厚TKG(300円)」の組み合わせもいいなとも思いましたが、今日はやはり定食。
解禁一皿目は「豚バラ生姜焼定食」にしましょう。
食券を取り出したら、迷いなくカウンター席へランディングします。ライスを「中盛りで」と告げたら、食堂然とした店内の雰囲気に心地よく浸って待ちます。
![積み上げられた丼はイコライザーのグラフィックさながらの美しさ](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/a6d4ed13536fe122b9616f971ec297f0.jpg)
![新型コロナ対策も万全!安心して満腹になりましょう](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/b9e97fa33e984f3ae746a11bc01200fc.jpg)
これまでお邪魔したときは、盛りの良い、破壊力抜群なメニューをいただいておりましたが、朝は仕事に支障の出ない、わきまえたボリュームなのがありがたいです。
ガブガブといきたい時は、あらためてゆっくりと伺いますね。
![以前いただいたダブルとんかつ定食(980円)は、危険な魅力にあふれた逸品](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/02496360fb47b4ddc581eb2172666a27.jpg)
待つこと5分ほど。眩いばかりの銀皿があつあつ湯気をゆらしながら到着です。
![豚バラ生姜焼定食(550円)](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/4a6748bd4b5442178ea22f814f49c9b1.jpg)
生姜焼きというフィールドの中央に、卵黄とマヨネーズが並ぶだけで心躍りますが、卵黄のまわりに散りばめられた、おろし生姜のその様は、まるで線香花火と火花。
「生姜を浸けたタレよりも、食感もあって、このほうがおいしいかなと思って」と仰る店主に頷くばかり。
卵黄をくずし割ったら、夏が終わってしまいそうな気がしますが、ここは思い切って箸を入れます。
線香花火どころか、ナイアガラ花火のように大量流出の黄身でプルンプルンの豚バラをコーティングすれば、銀皿の上はすっかりハイオク満タン。
![線香花火のような、褐色のドラえもんのような、そそるビジュアル](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/088df430ce559f8e041d248a8a2b77f9-570x570.jpg)
![卵黄に箸を入れる瞬間の罪悪感はおいしさに比例します](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/99358154cfd86e5d2cba3a83d3e80edb-570x570.jpg)
卵黄とマヨネーズをランダムに楽しむのもアリですね。直前まで豚バラには内緒にしておいて、おもむろにマヨネーズに飛び込ませる、○×クイズのような心の中の個人的な駆け引きは、濃い目のタレの余韻と共に、どんぶりライスと胃に納めていきます。
![マヨネーズへのフェイントは豚バラ肉の旨みをさらに引き出すテクニック](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/3c97bed165b0e26049a20ba9b2a2e641.jpg)
![腹が減っては戦はできぬ。仕事前のどんぶり飯に気合が入ります](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/fd10ede73f4da3be17f47573e165e43c.jpg)
せっかくライスを中盛りにしていただいたので、卓上に備え付けられた紅生姜で、終盤の仕上げに取りかかりましょう。
今まで自粛でガマンしてきた分、幸せと紅生姜を噛みしめるように咀嚼します。
![キャベツをロールしてヘルシーな錯覚に](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/ed2d5a597ed13957f7b3a0aab05622a6-570x570.jpg)
![黄色い生姜から赤い生姜のリレー](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/3bfebeed427ae9de761463e69d1d197a-570x570.jpg)
朝限定の食後には、コーヒーのサービスまで。これで550円は奇跡です。
テイクアウトもおいしいのですが、やっぱりできたてを店内で味わえるのは格別ですね。朝から胃も心も満足して、取り戻した日常の食堂時間に、さらなる定食愛を確認できました。
![食後のコーヒーと紅生姜のツーショットは、 仁さんならではの風景](https://www.cjnavi.co.jp/assets/uploads/2020/06/dee37b9ad15285946ef7d028d9d1bed7.jpg)
奥様と娘さんが『人がたくさん集まって、多くの笑顔が見られるように』と命名したという“仁”さんの店名。
仕入れにこだわり、タレなども自家製。かけそば450円と聞いて侮っていましたが、つゆは群馬から仕入れた醤油で手作り。おいくて安い、町の食堂として早くも名前どおりのお店でした。
ちょっと早起きして、朝定食を嗜む時間も良いものですよ。ごちそうさまでした。
Information
麺や飯や 仁(じん)
- 住所
- 電話番号
- 024-573-6099
- 営業時間
- 6:30~10:00/11:00~14:30/17:00~21:00
※スープがなくなり次第終了
※営業時間はお問い合わせください - 休み
- 毎週月曜日
- 駐車場
- 13台