すっかり肌寒くなってきましたね。
第62回のふくしま定食部は、二本松駅と二本松ICの中間に、2021年3月にオープンした「めぐみ家」さんを目指します。
暮れ方を見計らって東北本線で二本松駅へ。菊人形の幟を横目に線路に沿って西へ。若宮公園よりちょい先の市街地に、めぐみ家さんの灯りが見えてきます。

夜のオープン18時を待って、がらりと引き戸を開けたら、暖色の照明と木目調の店内に思わず「ただいま」の声が出そうになります。
1階はカウンターとテーブル。階段も楽しい2階は会食にぴったりな空間。今回は、カウンターを臨む個人的ベストポジションに陣取らせていただきます。


せっかく電車で来ましたのでビールを。そこに以前から気になっていた「大豆ミート唐揚げ」を単品(1,100円)でお願いします。
栃木出身の職人気質な店主と、大阪出身の大らかな女将さんが醸し出すあったかい雰囲気に浸っていると、すぐさま「瓶ビール」(638円)が運ばれてきました。
まずはクールダウンとばかりに喉を潤していると、2回注いだあたりで「大豆ミート唐揚げ」がよもやの大皿で到着!

定食前の助走のつもりが、組体操のようなボリュームにびっくり!女将さんの「多いときはパックもありますからね」の優しい声も。
しかし、ふんわりと軽くていくらでもいけちゃう不思議。右手のスナップも止まらずに残る唐揚げ2つ、ビールも注ぎ終えたあたりで、人気の「里定食」コールです。

前回来店した時には、海鮮丼定食をいただきました。ご夫妻自身も海鮮が好みというだけあって、福島県内のみならず三重県からも仕入れるこだわりの魚は絶品。鮮度、食感ともに言うことなしですが、なにより盛り付けの美しいこと!
「魚が美味しかったので、お酒を添えたくて電車で訪問したんです」などと女将さんと話していると、「里定食」の出来上がりです。

めぐみ家さんは、丼ものも定食にできて、どの定食もだし巻き玉子がセットされるのがうれしいんです。
会津若松市の旅館で総料理長を務められていた、店主自慢のだし巻き玉子は、旅館のライブキッチンでも列を成す人気。


「里定食」は、刺身と焼き魚のダブルメイン。今日は、カツオ、アジ、イカのお造り3種。野菜の揚げ浸しには焼き魚のブリを添えて。
見た目からすでにごちそうですが、まず冷やされた刺身皿に驚かされます。ベストな状態で提供される料理に、「本当にこの価格で良いんですか」と聞いてしましました。


熱燗のメニューを見て、お尋ねしたところ、ラインアップは「大七」と「千功成」。地元・二本松の地酒を合わせられる贅沢。しかも燗を付けていただいて「小」でも385円の格安。

それではと、「大七」を熱燗でお願いした後、帰り支度を兼ねた、「だし巻き玉子をお土産で」と声をかけます。
すっかり胃も心もぬくもって、満たされて。割烹でいただくような料理をカジュアルに楽しめる、一本裏通りの隠れ家的お店。だし巻き玉子だけでも訪問の価値ありです。
さて、また東北本線に揺られて帰りますね。


ごちそうさまでした。
Information
めぐみ家
- 住所
- 電話番号
- 0243-24-8397
- 営業時間
- 11:30~15:00(14:30ラストオーダー)/18:00~21:00(20:30ラストオーダー)
- 休み
- 毎週火曜日、土・日曜祝日不定休
- 駐車場
- 7台
- リンク
-
https://www.instagram.com/megumiya.nihonmatsu/