【昭和10年創業】太田屋食堂［郡山市］

名物“赤はら”の天ぷら発祥の店。笑顔に癒やされるお母さんの満腹ご飯

郡山市の「磐梯朝日国立公園 舟津公園」内に佇む『太田屋食堂』は、昭和10年創業の老舗。看板メニューは“赤はら”の天ぷら。猪苗代湖付近の川で獲れる川魚・ウグイのことで、産卵期に腹が赤くなることから“赤はら”と呼ばれ、親しまれてきた。

「福島うまいもの百選」にも入選し、その味はお墨付きだ。単品（5匹・650円、3匹・390円）の他、定食や天丼、そば・うどん（850円）など好きな食べ方で楽しめる。

1番人気の「赤はら天ぷら定食」には、赤はらの他に、山人参（山菜）など季節の食材の天ぷらが付く。さらに、自家製のふきのとう味噌や山菜を使った小鉢なども付いてボリューム満点だ。食材のほとんどは、2代目店主が収穫してきた山菜や地域で採れる野菜を使用している。

【昭和30年創業】中国飯店 なるき［郡山市］

世代を超えて愛される中華。極太の自家製麺×旨いスープが絶品

先代が郡山市堂前に店を構えてから令和5年で68年、富久山に移転してから48年。地元で長く愛される『中国飯店 なるき』。郡山市で初めてタンメンを提供した店とも言われている。

名物のタンメンの味の決め手は創業時から変わらない自家製麺と丁寧に作り上げるスープ。うどんのような極太の自家製麺はコシがあり、もちもちした食感が特徴でファンも多い。時間が経っても伸びにくく、しっかり噛んで食べる楽しみに満ちている。

スープは鶏ガラ、豚ガラ、香味野菜を7時間以上かけてじっくり煮込み、こってりした味わいに仕上げるのが“なるき流”。特製の塩ダレがスープの味を深め、たっぷりの具材と麺のおいしさを引き立てる。

【昭和52年創業】レストラン ローマの太陽［郡山市］

丁寧に愛情を込めて作り上げる洋食。いつ訪れても変わらないおいしさを

郡山市を代表する洋食店『ローマの太陽』は令和5年で創業46年を迎える。創業時は洋食と中華の店だったそう。

平成9年に現在の場所に移転し、長年愛される洋食の名店に。看板メニューの「井坂煮」は一度食べたら忘れられない絶品料理。厚みのある豚バラ肉を醤油や砂糖で2時間半煮込み、さらに玉ねぎやリンゴなどを加えて2時間じっくり煮込んでいく。途中でアクを丁寧に取り除き、口の中でとろける柔らかさに仕上げている。

修業時代に後輩の井坂さんが作ったまかない料理をベースにオーナーシェフが改良して完成させたことから命名。さっぱりとしたおいしさは肉料理が苦手でもファンになるほど。

【昭和28年創業】グリル銀座［白河市］

『銀座食堂』として看板を掲げ、3代にわたり引き継いできた洋食店

店主のご祖父様が白河市中町に「銀座食堂」として看板を掲げ、令和5年で創業70年。先代が『グリル銀座』と名前を変えた店を、3代目店主が引き継いで30年になる。

数種類あるハンバーグは、昔からの定番料理。肉汁のうまみをしっかり閉じ込めるため、ひき肉をしっかりとこねる。フライパンでじっくり焼いたハンバーグを、モヤシを敷いたグリルにのせて更に焼き、揚げたてのポテトを添えて完成。ふっくらとした焼き上がりで黒胡椒やシーズニングスパイスが香り豊か。

また人気の「和風ハンバーグ」は、大根おろしと別添えに甘みのあるオリジナル和風ソースが付く。ソースを絡めた絶妙な味わいに、ご飯がもりもり進む。ご飯は地元白河産のコシヒカリを使用したり、サラダのドレッシングを手作りしたりするなどのこだわりがある。