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古関裕而のまち福島市・街ネタ

またまた「民家園」かと思ったら…【連続テレビ小説「エール」感想】

連続テレビ小説「エール」超☆福島解説~第11回~

  • 情報掲載日:2020.06.18
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

福島のリンゴにスポットが当たる日を夢見て

第54話で、主人公・裕一の弟・浩二が、役場の職員として養蚕農家の元を訪れ、リンゴ栽培への転換を勧めるシーンがありました。この場面を見ながら「このシーンはきっとあの場所でロケしたに違いない」と考えた人は、私だけではないと思います。あの場所とは、そう、「福島市民家園」のことです。

なぜなら、主人公の幼少期の通学路や、青年期の演奏会の場面など、このドラマのロケ地としては何度も登場済み。そして、ここには、福島県北にあったいろんな古民家(もちろん養蚕農家の建物も)が移築復元してあることも周知の事実。このシーンを撮影するには、打ってつけの場所なのは明白です。

最近、このコラムのネタを見つけるのに苦労しつつある私。「今回は簡単にネタが見つかってラッキー!」。そんな思いで、足取り軽く民家園を訪れてみたところ…

ない!

登場した養蚕農家の建物が見当たりません。念のため、帰ってから録画を見返してみると、クレジットタイトルに「房総のむら」という、千葉県にある施設の名称が。そこのHPを見たら、登場した建物とまったく同じものがあることが判明。

ガ~ン!

民家園内で撮影した、養蚕農家だった古民家の内部。こんなに立派な養蚕道具が揃っているのに、なぜ撮影に使ってくれなかったの?
民家園内で撮影した、養蚕農家だった古民家の内部。こんなに立派な養蚕道具が揃っているのに、なぜ撮影に使ってくれなかったの?

なぜ、今回は民家園で撮影してくれなかったのか?確かに千葉の方が移動がラクだけど、リアリティを追求するなら、福島でロケすべきでしょ。しかも、何度も撮影に来ていて、園内に養蚕農家の古民家があることはスタッフも知っていたはずなのに…。もしや、新型コロナウイルスの影響で、撮影中断する直前に短時間で撮らなければいけなかったから…。
ふつふつと、いろんな思いが頭に浮かびます。
とにかく今回の私の思いは「民家園でロケしてほしかったな~」、この一言に尽きます。


さて、劇中で繰り広げられたリンゴ栽培の話。実際に、養蚕業が衰退していった昭和初期には、よくあったエピソードだと言われています。でも、その動きがあったからこそ、福島市とその近郊では果物栽培が盛んになり、今や福島県は「くだもの王国」と呼ばれるまでに成長したんです。スゴイ!

以前のコラムで書きましたが、このドラマの前半では、納豆がかなり取り上げられたので、「福島=納豆」のイメージはある程度ついたはず(←ほんとか?)。

ドラマ後半では、ぜひ福島の果物を取り上げていただき、「福島=果物」のイメージを全国に根付かせてほしい、そう願っています。できれば、私の好きな「蜜入り」リンゴが登場すると最高!ドラマが進行して「あのリンゴ栽培への転換の話は、このための布石だったのか!」となったら素敵なんですけどね。どうかな~。

リンゴつながりで、古関裕而記念館の近くにある菓子店「福々和本舗」で製造販売している「福島夜曲」を紹介。シロップ漬けにした地元産のリンゴが挟み込まれた、おいしいスイーツです(ちなみに「福島夜曲」は古関裕而のデビュー期の作品名)
リンゴつながりで、古関裕而記念館の近くにある菓子店「福々和本舗」で製造販売している「福島夜曲」を紹介。シロップ漬けにした地元産のリンゴが挟み込まれた、おいしいスイーツです(ちなみに「福島夜曲」は古関裕而のデビュー期の作品名)

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