福島市の「高湯温泉」と土湯峠を結ぶ、全長28.7kmの山岳観光道路「磐梯吾妻スカイライン」。一本の道の両端に位置する『高湯温泉のんびり館』と『野地温泉ホテル』の泉質はどちらも「硫黄泉」ですが、含まれている成分が少し違います。2つの温泉を、スカイラインドライブを楽しみながら満喫するのはいかがでしょう。あなたはどちらの温泉が好みでしょうか?
磐梯吾妻スカイライン

磐梯吾妻スカイラインは、福島市の西に位置する「高湯温泉」と土湯峠を結ぶ、全長28.7kmの山岳観光道路です。最高地点1,622m、平均標高1,350mで、吾妻連峰を縫うように走るパノラマコースには、作家の井上 靖氏が選定した「吾妻八景」と言われるビューポイントが点在します。
そのうちの一つ「浄土平」。一切経山と吾妻小富士に挟まれた平坦地で、高山植物が群生しています。7月現在は、ワタスゲなどがとても美しい季節なので、ぜひ立ち寄ってほしい場所です。
※磐梯吾妻スカイラインは、4月上旬~11月中旬まで通行可能。冬期間は通行止め
名湯・高湯温泉を、贅沢にかけ流しで堪能できる宿
『高湯温泉のんびり館』は、2021年5月31日に閉館しました。

東北屈指の名湯と呼ばれ、全国にファンが多いという高湯温泉。温泉街の中の一つで、洋館風の建物に瓦屋根が特徴的な癒やしの宿『高湯温泉のんびり館』。湯量豊富なかけ流しの湯を存分に堪能できるのが魅力です。
渓流沿いにある露天風呂「せせらぎの湯」では、自然を眺めながら川のせせらぎに耳を傾けると、日々のストレスから開放されて、ゆったりとした時間を過ごすことができます。内湯「四季の湯」は、大きな窓が開放感を高めてくれます。


日帰り入浴でも利用可能な貸切風呂(50分・1室1,100円・入浴料別・要予約)もおすすめ。誰にも邪魔されることなく贅沢に湯を堪能できます。
乳白色のやわらかな湯の泉質は「酸性−含硫黄−カルシウム・アルミニウム−硫酸塩温泉」。硫黄成分が主ですが、pH値が低く酸性度が高いので、湯上がりはさっぱりと感じられるかもしれません。様々な成分を含んでいる温泉なので、とても魅力的な泉質です。
Information
高湯温泉のんびり館
- 住所
- 電話番号
- 024-592-1126
- 駐車場
- 30台
- リンク
-
https://www.nonbiri-onsen.com/takayu/
趣の異なる多彩な風呂が魅力。雲上の宿で湯めぐり三昧

標高1,200mの高地にあり、明治元年(1868年)に開湯した歴史ある宿『野地温泉ホテル』。露天風呂「鬼面の湯」からは、新緑、紅葉、雪景色と一年を通して自然の彩りを楽しめるのが魅力です。
他に、内湯と露天風呂がつながっている「天狗の湯」、浴槽の温度が違う伝統の檜風呂「千寿の湯」があり、3時間ごとの男女入れ替え制となっています。
さらに女性専用露天風呂「羽衣の湯」、男性大浴場「剣の湯」、女性大浴場「扇の湯」の合わせて6つの浴場が用意されており、一つの宿で様々な風呂を湯めぐりできるのです。


肌あたりがなめらかな白濁の湯の泉質は「単純硫黄温泉」。メラニンを分解し美白肌へと導いてくれる働きがあるとされる「硫黄泉」は、“美人の湯”として女性に人気の泉質ですが、こちらの湯は昔から“胃腸の名湯”としても名高い温泉なのです。
Information
野地温泉ホテル
- 住所
- 電話番号
- 0242-64-3031
- 駐車場
- 60台
- リンク
-
http://www.nojionsen.com/
※2020年7月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面の間、日帰り入浴の時間等が変更になっております。
【入浴時間】10:40〜14:00(最終受付13:00)
【定休日】土・日曜祝日(日帰り入浴は、平日のみ利用可能)
詳細は、こちらでご確認ください。