昭和村は2019年10月に「日本で最も美しい村」連合に加盟されましたが、どんなところを推されたのでしょうか。
福島県内では、飯舘村・大玉村・北塩原村・三島町に次いで5番目となります。加盟の要件としては人口1万人以下の町村で、二つ以上の景観や伝統文化を持っていることが挙げられます。昭和村ではからむし織やカスミソウ、喰丸小とイチョウの風景、矢ノ原湿原の紅葉などをPRし、加盟に至りました。
近年は美しい景観や昔ながらの文化に引かれ、移住者も増えているそうですね。
昭和村では1993年から、「織姫事業」として、からむし織の技術を学び、継承してくださる方を募集してきました。これまで125名を採用し、うち115名が1年間の研修を修了しています。その後も3割の方は昭和村に定住し、村民として新たな生活をスタートしてくれています。
その要因とはなんでしょう?
彼女たちに言わせれば、「からむし織の技術そのものも素晴らしいけれど、それを下支えしている集落のじいちゃん、ばあちゃんたちが光って見える」とのこと。彼らは“ないものは自分で作る”を体現する暮らしの達人。その人たちのそばで暮らしの術を学びたいというのが定住の理由の一つだそうです。おかげさまで、会津管内17市町村で昭和村だけが2年連続の社会増(他地域からの転入などによる人口増)となっています。
それだけ誇りを持って暮らしている、人間的に魅力のある方が多いのですね。
村人たちにとっても、彼女たちとの出会いが自分たちの足元を見つめ直すきっかけになったようです。当たり前の暮らしであっても、そこに光を感じてくれる人がいるということを学ばせていただきました。私の好きな言葉を引用すれば、織姫は“風の人”、我々は“土の人”。両者が混ざり合い、撹拌されることで良い風土、良い地域が作られていくのだと思います。
そんな昭和村で秋におすすめのスポットと言えばどこでしょう。
喰丸小の大イチョウの紅葉は、色づき始めから落葉まで、変わりゆく姿を見てほしいですね。夜は20時までライトアップもします。また、昭和村の周囲は広葉樹が多いので山々の紅葉が楽しめます。矢ノ原湿原、玉川渓谷などはおすすめですよ。食べ物ではやはり新そば。村内にある道の駅をはじめ、村内の飲食店で提供しています。
昭和村の今後の展望を教えてください。
昭和村は小さな村ですが情報発信に力を入れるなど、今後も新たな挑戦を進めていきます。ないものを作るより、これまで培ってきた文化や自然を資源とし、上手に活用していきたいと思っています。
Information
- 問い合わせ先
- 昭和村観光協会
- 問い合わせ先
電話番号 - 0241-57-3700
- リンク
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http://showavill.info/
- 備考
- 本件は令和2年度福島県地域創生総合支援事業(サポート事業)を活用しています。