ときめきのうつろい
奥会津の季節のうつろいは、住民ですら、自然が織りなす絶妙の演出にときめきを禁じ得ない。散りゆく桜への寂寥を埋めるかのように、やがて菜の花の甘い香りが野山を優しく包み込んでくる。誘われる蝶のように、親子は菜の花畑の中で手を振っている。只見線の車両も又、地域の風景に溶け込んで、巻き起こす涼風は沿線の菜の花を柔らかく梳(と)かしている。
この菜の花も、地域の人たちが沿線の美化として整備したという。只見線がこの秋に全線開通を予定しているのも、こうした住民の熱意が奇跡をもたらしたのだろう。
撮影は会津宮下駅の近く。駅に駐車し早戸駅側へ徒歩5分ほどにある踏切を渡ると、撮影地に行くことができる。線路は掘り割りで、菜の花畑より低く、進むほどに列車は隠れる事になる。三脚等を持参するか、現地住民が設置する特設のお立ち台を利用し、高い位置から撮影することが望ましい。
Information
三島町「会津宮下駅」付近から撮影した、菜の花畑の中から只見線列車に手を振る親子
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