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星 賢孝の奥会津だより

三島町「会津宮下駅」付近から撮影した、菜の花畑の中から只見線列車に手を振る親子

年間300日、奥会津やJR只見線の撮影をし続ける郷土写真家・星 賢孝(けんこう)さん。彼だからこそ知る四季折々の“美しき奥会津”をお届け。撮影アドバイスも紹介します。

  • 情報掲載日:2022.05.21
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
【菜の花畑の中から只見線列車に手を振る親子(大沼郡三島町大字宮下地内)※写真は2021年5月8日撮影】[撮影機種:EOS R5、手持ち撮影、シャッター速度:1/1000、F13、絞り優先]
【菜の花畑の中から只見線列車に手を振る親子(大沼郡三島町大字宮下地内)※写真は2021年5月8日撮影】[撮影機種:EOS R5、手持ち撮影、シャッター速度:1/1000、F13、絞り優先]

ときめきのうつろい

奥会津の季節のうつろいは、住民ですら、自然が織りなす絶妙の演出にときめきを禁じ得ない。散りゆく桜への寂寥を埋めるかのように、やがて菜の花の甘い香りが野山を優しく包み込んでくる。誘われる蝶のように、親子は菜の花畑の中で手を振っている。只見線の車両も又、地域の風景に溶け込んで、巻き起こす涼風は沿線の菜の花を柔らかく梳(と)かしている。

この菜の花も、地域の人たちが沿線の美化として整備したという。只見線がこの秋に全線開通を予定しているのも、こうした住民の熱意が奇跡をもたらしたのだろう。

撮影は会津宮下駅の近く。駅に駐車し早戸駅側へ徒歩5分ほどにある踏切を渡ると、撮影地に行くことができる。線路は掘り割りで、菜の花畑より低く、進むほどに列車は隠れる事になる。三脚等を持参するか、現地住民が設置する特設のお立ち台を利用し、高い位置から撮影することが望ましい。

Information

三島町「会津宮下駅」付近から撮影した、菜の花畑の中から只見線列車に手を振る親子
住所
【今回の撮影スポット】

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