愛しさの果て
只見線の絶景スポットの中でも、急峻な尻吹(しりふき)峠から望む只見川峡谷の絶景には、皆驚嘆の声を上げる。そして目を見張り、息をのむ。日本の原風景そのままに、小さな大志集落は峡谷の狭い台地に寄り添うようにひしめく。赤と青だけの屋根が夕日で金色に染まりながら、いにしえの絵画のように広がっている。
永遠に続く愛しき奥会津の絶景を、私は人生の最後にいったいどう見ることになるのだろう。愛しさの果ては、至福の中で満ち足りながら逝ってみたいものだと今、胸中密やかに願っている。
撮影場所は、会津川口駅から「かねやまスキー場」経由で峠越えをし、下りきった後に大きく左折。すぐの二股を直進し、狭い車道を進んで行くと、やがて峡谷が一望できる尻吹峠展望台に到着する。駐車スペースは3台ほど。目の前の広場にも数台の駐車が可能だ。撮影には70mmから400mmの望遠レンズがほしい。
文・写真/星 賢孝
Information
金山町「尻吹峠」から撮影した、夕日に染まる大志集落
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