蒼天(そうてん)の輝き
桜花は桜の木にしか咲かないが、雪花は見渡す限りの万物に純白のベールを爛漫と咲かせてくれる。晴天の日差しを浴びて、峡谷は柔らかな蒼に染まる。
やがて陽光の輝きと共に、清花は寒風にすかされ、舞い上がりながら密やかに消滅する。織りなす大自然の間隙を縫って、只見線の小さな車両が健気にトコトコと走ってくる。
撮影場所は、只見川峡谷沿いの高台の淵。車道も通っているが、冬場の除雪はされていないので、フェアリーロード(町道)に車を停めた後、カンジキを履いて歩くしかない。
除雪区間の金山町大栗山と福沢間の中間点辺りに駐車。水沼集落への町道(除雪なし)の緩やかな下りを30分程歩くと、只見川峡谷の淵に到着する。帰路は来た道を忠実に戻るのが無難である。
使用レンズは列車を狙うか、景色重視かで変わってくるので、24mmから300mmの範囲で工夫を。降雪が激しい状況では、肝心の絶景は望めないことも承知されたい。
文・写真/星 賢孝
Information
金山町・下大牧俯瞰ポイントから撮影した只見川と只見線沿線
- 住所
- 【今回の撮影スポット】
- 備考
- 撮影の際は安全に十分ご注意ください