眼鏡橋の爛漫
爛漫の雪花を祝すかのように、朝日は天空の雲と列車をほのかに染め上げている。「キハ40系」の顔面には苦闘の跡が刻まれ、精悍さと躍動感を殊更に鼓舞して通り過ぎる。奥会津は3月でも雪が残り、中旬までは新雪も降り雪花を咲かせてくれる。
絵に書いたような奇跡の絶景はこの眼鏡橋だけではない。只見線沿線の無数のポイントで、列車通過に合わせて多く発生している。さて今朝はどこで撮ろうかと“鉄ちゃん”は何とも悩ましい選択に毎度苛まれることになる。インバウンド客が何度でも訪れたくなる魅惑の絶景が、ここには際限なく広がっている。
撮影は国道252号から。眼鏡橋の上流200mほど先に駐車できる。国道上に撮影スペースはないので、通行車両に配慮しながら手持ち限定の撮影となる。レンズは広角が必要。シャッタースピードは500以上を確保したい。駐車場付近から望遠で撮影する人がいた場合、本写真のような接近撮影は遠慮する配慮が必要。
文・写真/星 賢孝
Information
金山町・国道252号から撮影した「眼鏡橋」(細越拱橋)を通る只見線
- 住所
- 【今回の撮影スポット】
- 備考
- 撮影の際は安全に十分ご注意ください