和舟と名湯と霧幻峡の渡し
只見川の流れは穏やかで、涼風と沢からの水の音が心地良い。川面に浮かぶ霧幻峡の渡し舟は、まるで絵画そのものの情景で広がっている。神秘の川霧が山々を覆い、幻想的な光景を創り出している。
岸辺には名湯「早戸温泉つるの湯」が300余年の歴史を刻んで佇んでいる。立ちのぼる湯気と川霧が白く同化して、緑豊かな景色に鮮やかに映える。そこに小さな手漕ぎの渡し舟が優雅に浮かんでやってくる。
日本の情緒豊かな和舟に乗った後は、早戸温泉と四季それぞれの絶景に浸りながら、心身を癒やす贅沢で至福の時間を満喫してはいかがだろう。「年に4回、通算20数回も通いたい場所は奥会津だけ」と海外から訪れた女性が微笑む。
川霧の撮影は6月から8月末までの早朝。和舟乗船は金山町観光物産協会に予約が必要。三更(みふけ)側船着き場からの撮影は、雨沼集会所に駐車して徒歩5分。レンズは50mmから200mm程度が望ましい。
文・写真/星 賢孝
Information
三島町の川面に浮かぶ霧幻峡の渡し舟
- 住所
- 【今回の撮影スポット】
- 問い合わせ先
- 金山町観光物産協会
- 問い合わせ先
電話番号 - 0241-42-7211
- 備考
- ※撮影の際は安全に十分ご注意ください