川霧と闇の狭間で
夕闇迫る只見川に架かる第五只見川橋梁。その上を只見線の2両編成の列車が軽やかに走り抜けていく。列車の明かりは薄明の中でほのかに輝き、川面を覆う霧は柔らかく列車にまとわりついて、幻想光景をことさらに醸し出している。
霧のベールに包まれた列車は、幽玄の世界へと誘われ、彼方には小さな集落の明かりが点々と灯り、静寂の中でひっそりと輝きを放ちながら穏やかな夜の訪れを告げている。川霧と闇の狭間に漂う列車と、彼方の集落の微かな明かりが織りなす情景は、心に深い感銘と哀愁の音を響かせながら、闇の帳に緩やかに沈み、そして消えていく。
撮影ポイントへは、まず第五只見川橋梁の駐車場に駐車。そこから歩いて川口方面に少し戻ると理容室があり、その先の民家の裏手に回ると到着する。家人がいたら撮影許可の挨拶をしよう。使用レンズは24mmから105mm程度が最適となる。
文・写真/星 賢孝
Information
川霧に包まれた金山町「第五只見川橋梁」を走る只見線列車
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