4月に入り、新生活をスタートした部員の皆さんも多いことと思います。
第33回の「ふくしま定食部」は、中学生の頃を思い出して初心に帰ろうと、学区内にあります『中華飯店 康楽』さんを訪問することにします。
康楽さんは、福島駅西口から西へ進んだ、「西部交番」「エルティ」さんと並ぶ、高湯街道沿いの目立つ場所にあります。


ランプシェードの温かい照明も味わい深いのですが、今日は採光を背負う明るい窓際のカウンター席へ滑り込みます。
はっきりとは分からないそうですが、創業は約50年前とのことで、私も小学生の頃から出前していただいておりました。


さて、お冷をいただいてメニューを眺めます。大抵、康楽さんの代名詞『海老そば』や『やきめし』をいただきますが、今日は定食部。ランチ定食の一番上に掲げられた『スブタランチ』に決めました。
オーダーを告げ、ほかのお客さんが注文する海老そばコールに耳を傾けつつ、先日いただいたときのことを思い出します。
大ぶりな海老がごろごろと入っているのはもちろん、セロリや銀杏、しいたけなど様々な食感を、澄んだスープと一緒に味わえるのが好きなんです。れんげいっぱいの具材を頬張る贅沢さを求めて、みなさん今日も注文されています。


待つこと10分ほどで、スブタランチが到着です。

八角形の器に零れんばかりの酢豚は、衣を纏った豚肉を始め、大きめにカットされたタマネギ、ピーマン、タケノコ、シイタケと具だくさん。
添えられたれんげで甘酢ごと掬って、たっぷりといただくと、ぷるっとした餡はすぅーっと体に染み込むやさしさ。


酢豚→ライス→スープと、まるでリサイクルマークのように夢中で食べ進んでいると、もやしのお浸しが「ぜったい今食べたらおいしいよ」と小鉢のサイズ以上の存在感でアピールしてきます。シャキシャキと心地よい歯触りとさっぱりとした味わいで、酢豚の口を一旦落ち着かせてくれます。


壁のアサヒスーパードライのポスターはどうしても視界に入りますね。学生の頃からおじゃましているお店なので、食事のイメージしかなかったのですが、次回は歩いてきて、餃子とビールの組み合わせからスタートすることを誓います。
餡も残さずいただいて、さてお会計と立ち上がると見える、店内中央に囲われた赤い円卓。赤を基調に、円卓を備えているのは中国料理店の証。店名には中華飯店とされていますが、しっかりとした中国料理でありながら、地域のみなさんに寄り添った味わいを提供されている気持ちが伝わってきますね。

親子二代、一緒に並び立つ活気ある厨房。康楽さんの店名の由来は不明とのことですが、優しい味わいとたっぷりの野菜で、健康的に楽しめるお店であることに間違いはないです。
小さいころからの思い出も含めて、感慨深くも美味しい時間に満足です。
ごちそうさまでした。
Information
中華飯店 康楽
- 住所
- 電話番号
- 024-535-3514
- 営業時間
- 11:00~20:00
※営業時間はお問い合わせください - 休み
- 毎週月曜日(祝日は営業)
- 駐車場
- あり