2020年も早いもので残り3ヵ月。今の状況では季節感もないまま年末を迎えてしまいそうですが、部員の皆さんには定期的な定食で暮らしにメリハリをつけていただきたいものです。
第38回の「ふくしま定食部」は、福島市の市街地、県道148号線(旧国道4号線)の入り口は荒町にあります、昭和57年創業の老舗『割烹 山晴』さんにおじゃまします。
目にしたことがある方も多いであろう"うわさのビックリ!!穴子天重"の看板はインパクト十分。
気にはなるけど、割烹と聞いてなんとなく敷居が高いんじゃないかと思っている方は、意外なほどのリーズナブルさとアットホームさに驚きます。
しかしながら、官公庁や企業が集まるこのエリアで、長年会席や宴席を請け負われてきた山晴さんですから、その歴史に裏打ちされた技は、食事をすれば分かる丁寧な仕事ぶりからも窺い知ることができます。
これまでも何度かおじゃましておりますが、山晴さんの魅力のひとつは、落ち着いた雰囲気でゆったりと寛げること。
今日も靴を脱いで小上がりへ。この雰囲気、実家レベル。
スポーツの秋なので、今回もウォーキングで来ましたから、まずは、瓶ビールに目玉焼きのオーダーで汗を引かせることに。その間に定食を選ぶことにしましょう。
山晴さんの代名詞"穴子天重"はカリふわっとした食感が魅力。1日20食限定とハードル高めですが一度はぜひ。
そして、お気に入りのアジフライ定食は、ふっくらと身の厚いあじがサクッと食べやすく調理されていて、おすすめです。
今日は、以前から気になっていましたメニュー表の一番上、『刺身定食』をオーダーしてみることにします。
ちょうど決まったところで、ビールと目玉焼きが到着です。
目玉焼きに向き合うときは、いつも緊張します。黄身占いがあるならば、今日は大吉となるような、納得の箸入れができました。
揚げ焼きされた目玉焼きは、サイドのサクサクッとした絶妙な食感と、とろりとした黄身がたまらない。レモンでの味変も可能で、これはすごい目玉焼きと出会えました。
ゆったりと味わう贅沢な時間。
女将、息子さんの丁寧な接客も心地よく、心がほぐれるようです。
そうこうしていると、刺身定食の到着です。
マグロ、タイ、タコ、ホタテ、サーモンと豪華。
彩りは勿論、濃厚なものやさっぱりしたもの、食感も色々と、器の中で幅広く堪能できる刺身。絶品ですね。ビールも添えておりますが、ここはほかほかご飯とベストマッチ。
そして、何度か提唱させていただいておりますが、「味噌汁のうまい店にハズレなし」。
山晴さんもこの法則の通りです。
これまたうれしい、たっぷりの漬け物で残りのビールを楽しみながら、クールダウンです。
かつて修行されていた東京の明治大学前にある「山晴」さんの暖簾分けとして福島市で開店。創業にもストーリーがあり、感慨深く伺わせていただきました。
帰り際の、女将の『お気をつけて』の言葉、調理で手が離せないなかでの店主の『ありがとうございました』の声。あったかいのは、料理だけではありませんでした。
市街地の喧騒から離れて、心やすらぐ空間でのひととき。お腹も心も満腹になりました。
ごちそうさまでした。
Information
割烹 山晴
- 住所
- 電話番号
- 024-521-0728
- 営業時間
- 11:00~14:00/17:00~21:00
※営業時間はお問い合わせください - 休み
- 毎週日曜日
- 駐車場
- あり