今年も梅雨の季節がやってきましたね。
定食で気分を晴れやかにと向かったのは、郡山駅から1kmほど東へ進んだ芳賀1丁目。第57回のふくしま定食部は、大沼精肉店さんの直営、「肉処 大沼亭」さんを目指します。
車で東部幹線を南へ進み、ペップキッズこおりやまの次の信号を左折。ゆるやかなカーブの手前に、まずはエンジとクリーム色の「大沼精肉店」さんが現れます。

精肉店さんを過ぎたら、すぐ右をやや鋭角気味にターン。すると、まさに公民館な佇まいの「肉処 大沼亭」さんが見えます。

開店時間の11時を狙って、ちょい早の10時50分に到着しましたが、すでに待機の定食ファンがいて2番乗り。ポールポジションを取れずとも、立て看板メニューの前で10分間の熟考。
これまでも何度かお邪魔しておりますが、やはり精肉店直営、肉メニューが気になりますよね。
大沼亭さんのファーストインパクトは「生姜焼定食」でした。しっかり目の味付けで焼かれる豚バラ肉は、食欲を掻き立てるメニュー。

2回目に来店した時は、「今度は鶏だ!」と唐揚げ定食。気になっていたエゴマメンチも追加しちゃいました。

店内には「マヨネーズあります‼ご利用の方はお声がけください。」の貼り紙もあるのですが、「マヨネーズをお付けしましょうか?」と逆にお声がけいただいた光栄。別添えマヨネーズは、心の底からうれしいサービスですね。
ザクっとした食感、じゅわっとジューシーな唐揚げもおすすめです。


過去の思い出を懐古していると開店時間の11時。下足入れから間違いなく公民館の佇まい。
靴を脱いで上がった畳の感触、広間の解放感、昭和歌謡のBGMが相まったノスタルジーは、少年時代の子ども会のワクワク。

何をいただこうか決めかねていたので、今日は思い切って肉まつりを開催することに。
チャーシュー丼にホルモン炒めの単品追加。そこにせっかくですからノンアルビールで休日のリラックスを加速させましょう。
お姉さんにアイコンタクトからオーダーを告げるやいなや、2番の番号札とともにノンアルビールが到着。

開店後はぞくぞくとお客さんが来店。この内容とコスパですもの、人気も頷けます。
大沼精肉店さんは、先代のお父様が郡山駅前に創業。先代が「肉の大沼支店」を方八町に開店したのが昭和33年。そして、昭和50年に現在の場所に移転されました。
創業90年超の精肉店が提供する定食は、自社仕入れですから良質で安価。思わず「ホントにこの値段でいいんですか」と心の声が漏れ出てしまいます。
待つこと10分ほど。さあ、過積載気味に乗ったお盆が運ばれてきました。

巣籠もったかのような温玉にそっと箸を入れる緊張感。周りを囲う細切りチャーシューも、まるで東京オリンピックのエンブレムのような美しさ。

れんげで頬張ってノンアルをごくり。ああ…、満たされます。ひと息ついたらホルモン炒めにも箸を移しましょう。
さすがは精肉店のホルモン、大振りで食べ応えがあります。
しかも、プルプルの部分と、よく焼きのカリっとした部分のコントラストも心地よく、キャベツの食感と味噌だれが食欲を掻き立てます。

10月~3月はもつ煮、4月~9月はホルモン炒めと入れ替え制。もつ煮も人気ですが、しばらくはガマン。会えない時間が、もつ煮愛を育てるのです。
肉系メニューは間違いないのはもちろんですが、気になるのは「本日のさかな定食」。日替わりですが、こちらも充実の内容で迷います。


昭和なBGMがそうさせるのか、食べ終えたあとの銀皿に、♪鏡に映った~あなたとふたり♪と「glove」の歌が頭の中でリフレイン。
すっかり満腹満足でお会計をしますが、ここで終われないのが大沼亭さん。その足で大沼精肉店さんへ向かいます。
「地域の子どもたちもたくさん来店するから、おやつになるメニューを入れています」と仰います。カレーパンやあげパンも用意されていて、地域と相思相愛、その関係にこちらもうれしくなっちゃいます。


もちろん、総菜も絶品ぞろい。特にお気に入りのハムカツは、スマホサイズでコメントに偽りなし!


さて、帰ったら、ハムカツで今度はアルコール入りのビールですね!
ごちそうさまでした。
Information
肉処 大沼亭
- 住所
- 電話番号
- 090-4550-2929
- 営業時間
- 11:00~15:00(14:30ラストオーダー)/17:00~21:00(1日1組限定・4名~、要予約)
- 休み
- 日曜祝日
- 駐車場
- 10台