時空の架け橋
時は流れ、風雨にも負けず、絶景峡谷に刻まれた物語が今、新たな章を迎えている。
舞台は只見線「第五只見川橋梁」。2011年夏の豪雨水害で被災し、2022年秋に奇跡的に蘇った。真っ白な雪に包まれた山々が、神秘的な雰囲気を醸し出している。雪華は爛漫と咲き誇り、新しい命の息吹が自然と共鳴しながら輝いている。峡谷の山塊は、心地良い寂寥感と悠久の営みを鼓舞しながら鎮座し、峡谷の艱難と栄光の編纂を水面に映しながら、密やかに揺らめいている。
歴史と未来を繋ぐ希望の架け橋を只見線の小さな車両が、まるで時空を旅するようにゆったりと渡っている。
撮影は国道252号沿い西谷集落の手前、福島県が撮影スポット用に整備してくれた駐車場を利用できる。撮影する場所は国道の路肩なので三脚の使用は控えたい。現地は見通しの悪いカーブであり、路上駐車はもちろん厳禁である。レンズは70mmから105mm程度がちょうど良い。
文・写真/星 賢孝
Information
金山町「第五只見川橋梁」を走る只見線車両
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