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星 賢孝の奥会津だより

川霧に包まれた三島町「第二只見川橋梁」を走る始発の只見線列車

年間300日、奥会津やJR只見線の撮影をし続ける郷土写真家・星 賢孝(けんこう)さん。彼だからこそ知る四季折々の“美しき奥会津”をお届け。撮影アドバイスも紹介します。

  • 情報掲載日:2024.08.20
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。
【川霧に包まれた第二只見川橋梁を走る始発の只見線列車(大沼郡三島町大登地内)※2023年8月24日撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、手持ち撮影、シャッター速度:1/1250、F13、絞り優先]
【川霧に包まれた第二只見川橋梁を走る始発の只見線列車(大沼郡三島町大登地内)※2023年8月24日撮影】[撮影機種:Canon EOS R5、手持ち撮影、シャッター速度:1/1250、F13、絞り優先]

“霧喝采”の幻想絵巻

8月の夜明けともなると、まばゆい太陽が只見線の第二只見川橋梁を黄金色に染める。会津若松行きの始発列車が橋梁を渡ると、朝陽に照らされた二両編成の列車はシルエットとなり、朝の光の中を揺らめきながら通り過ぎる。

只見川の川面からは、川霧がモクモクと湧き上がり、列車到来に拍手するかの如く、喝采を送っている。白い霧は、まるで神秘のベールのように川面と列車を包み込みうごめいている。

列車が緩やかに去りゆくと、その刹那の幻想絵巻も終焉を迎え、霧の喝采も次第に消え失せていく。峡谷には再び、穏やかな静寂が広がり、列車が去りゆく軽快な響きも途絶えると、峡谷にはやがて人間世界の朝の活況が戻ってくる。

撮影場所には駐車場がないので路上駐車となる。路幅は広いが側方に整然と駐車したい。レンズは撮影場所にもよるが、70mmから130mm程度が妥当だと思う。

文・写真/星 賢孝

Information

川霧に包まれた三島町「第二只見川橋梁」を走る始発の只見線列車
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