橘高校軽音サークルの同級生で結成された「Life-size of じ Earth(ライフサイズ・オブ・ジ・アース)」。邦楽ロックのコピーを中心に活動中。キャラクターの異なる4人が、それぞれの持ち味を発揮することで、絶妙なバンドサウンドを生み出している。これまでの活動や、今後の目標などをインタビューしてみた。
―結成のきっかけや、これまでの活動についてお聞きしていきたいと思いますが、まずはとても印象的なバンド名について伺いたいです。バンド名の由来は何ですか?
ぼんぼん(Dr)「やっぱりこの話はしなくちゃいけないですよね(笑)。じゃあ、考案した猪瀬からどうぞ」
猪瀬(Ba)「バンド結成のきっかけにも関わってくるんですけど……元々は、僕が好きな「UNISON SQUARE GARDEN(以下ユニゾン)」というバンドの、「等身大の地球」という曲のタイトルを英訳して、LINEのグループ名を『Life-size of the Earth』って設定しようと思ったんです。でも、LINEのグループ名って20文字までしか入らなくて。ちょうど20文字にするために、「the」をひらがなにして『Life-size of じ Earth』になりました」
ぼんぼん「初ライブする時に、私がLINEのグループ名をバンド名としてそのまま主催の先輩に伝えてしまって(笑)。後から「何で英語に直さなかったの?」って言われたりもしたんですけど、まぁかわいいからいいかなって(笑)。好評だったし」
―そんな経緯があったんですね(笑)。では改めて、結成のきっかけをお聞きしたいと思います。
ぼんぼん「集まり始めたのは高校1年生の6月くらいかな?猪瀬に「ドラムできるならバンド組まない?」って声をかけられて。私は、お姉ちゃんの影響もあって、橘高校に入ってバンドを作る気満々だったから、「やろうやろう!」って、すぐ返事しました」
ちゃま(Vo&Gt)「私も高校生になったらバンドやりたいと思ってて」
ぼんぼん「ちゃまと猪瀬がユニゾンファンってことでつながりがあったので、最初は3人でユニゾンのコピバンをやろうって話だったよね」
白井(Gt)「その辺の話、初めて聞いたかも」
猪瀬「LINEのグループ名を決めた時は、まだ3人だったね。バンドの話が決まった時は、ユニゾンの曲が弾けるんだって思って、うれしくなりました」
ぼんぼん「その時は、誰一人ユニゾンの難しさを理解してなかったよね(笑)。実際やってみたらめちゃくちゃ難しい!1回目で心折れました(笑)」
猪瀬「ギターが素晴らしくうまいから、翼くんを入れようってことになって、今に至ります」
―初ライブはいつですか?
ぼんぼん「2018年9月、軽音サークルの企画ライブ『TACHIFES(タチフェス)』が初ライブでした。泣けるくらいひどかったですね~(笑)」
ちゃま「ほんと、涙出てくるよね(笑)」
白井「ちゃんと練習できてなかったからね。そもそも「練習ってどこでやるんだろう?」「スタジオあるっぽいよ」っていうところから始まってるので。2週間前くらいから、探り探りで1、2回練習して、本番を迎えた感じです」
ぼんぼん「探り探りでやっていい曲じゃなかったんですよ、ユニゾンは!(笑)」
―結成から1年が経ち、いろんなライブに出演してきたと思いますが、最近はどんな曲を演奏していますか?
猪瀬「2回目のライブからユニゾンしばりはなくして……」
ぼんぼん「自分たちができるレベルで、やりたい曲をやるという方向になりました」
猪瀬「「夜の本気ダンス」の「WHERE?」は、割とずっと演奏してるかな」
ぼんぼん「楽しいし、盛り上がるからよくやってたよね。やりすぎたから2年生になってからはやってないかも。次の定番曲探そうって感じで」
猪瀬「最近演奏してるのは「クリープハイプ」の「栞」。しっとりした曲だと「あいみょん」の「君はロックを聴かない」もあります。今年の3月からは、翼くんが作ったオリジナル曲もやるようになりました」
―いろんなジャンルの楽曲をやっているんですね。それぞれの音楽のルーツや、楽器を始めたきっかけなどを教えてもらいたいです。
白井「ギターを始めたのは小学6年生の夏頃。キャンプのイベントみたいなものに参加した時に、ギターを弾いているお兄さんがいて、「どうやって弾いてるんですか?」って質問したら、簡単な曲を教えてくれたんです。家にお父さんのギターがあったので、帰ってからも練習して。どんどんギターにハマっていきました。
その頃ちょうど、お姉ちゃんも高校でギター部に入っていたので、音楽が身近になりましたね。「RADWIMPS」の曲をよく弾いてました」
ちゃま「私がギターをちゃんと始めたのは高校生になってからで。音楽自体はずっとやってて、小学生の時はピアノ、中学生の時はオーケストラに入ってコントラバスを弾いてました。
中学1年の時からずっとユニゾンが好きで、いろんなバンドのライブも見に行くようになって。高校生になったらバンド組みたいな、と思って、実際に高校入学してからギター始めました」
ぼんぼん「元々、小学生の時に和太鼓をやっていて、ドラムを始めたのは中学2年の冬からです。お姉ちゃんが高校でバンドを始めたのが大きくて。急にギターを持って帰ってくるようになったのが衝撃でしたね。自分も元々バンドに対して憧れがあったので、すごくかっこいいなと思って。中学2年の時に、「アイヴィー楽器」で無料レッスンに参加することになったので、ベースとドラムをやってみたんですけど、ベースは手が小さくて弦に届かなかったんですよ(笑)。和太鼓やってたこともあって、ドラムがすごく楽しかったので習い始めました。趣味の一つです。
バンドで長いこと聴いてるのは「back number」ですかね。自分のルーツになっているかは分からないですけど、ボカロ系の音楽も大好きでずっと聴いてます」
猪瀬「自分はこれまでまったく楽器をやったことがなくて。中学1年の時にバンド音楽とか邦ロックとかにハマって、高校に入ったらバンドやってみたいなと思ってました。橘高校に軽音学部がなかったので諦めかけてたんですけど、軽音サークルがあるって知って、入りました。田淵(ユニゾンのBa)が好きだったので、ベースを選んだという感じです」
―バンド始めて良かった、活動していて楽しいと思ったエピソードはありますか?
ぼんぼん「ライブ中に、お客さんが手を挙げてくれたこと。ドラムからでも結構客席見えるので」
白井「オリジナル曲をやった後に、スタッフさんとか対バンした大人の方とか、知り合いじゃない人から声をかけてもらえるのは、バンドやってて良かったと思いました。
あと友達からも「また見たい」「あの曲良かったから、早くCDにしてほしい」って言われた時は、「よっしゃ!」っていう気持ちになりましたね」
ちゃま「友達とか先輩とかから感想もらえるの、すごくうれしいよね」
猪瀬「ベースを始めて最初の頃は、全然進歩が感じられなくて、もどかしかったんですけど、1年経ってできることが増えてきたので、続けてみて良かったな、楽しいなと思えるようになりました。
個人的に、達成感があったのは3回目のライブ。それまでは自分の演奏に納得いかないまま、完成できていないままライブになってしまうっていう感じでした。3回目は、ベースにもライブにも慣れてきたのと、会場の雰囲気自体が楽しいものだったので、ステージ上でも楽しく演奏できたので、印象に残ってます」
白井「3回目くらいから、自分たちも楽しめるようになってきた感じ」
ぼんぼん「ライブ楽しいよね~。あと、かっこつけて叩いて、それがきまった時はうれしいかも。ライブに入り込んでいる感覚。いつもへなへなしてるから、見に来た友達にはびっくりされます(笑)」
―バンドとしての特徴、ライブの見どころはどんなところですか?
ぼんぼん「ライブでは、盛り上がる曲と静かな曲をバランスよくセットリストに入れるようにしてます。メンバーそれぞれの個性が強すぎて、バンド全体の色っていうのはないかも…?」
猪瀬「先輩バンドの「Bremens」 「イヤ缶。」「ユビキタス」 とかに比べると、特徴ないなって感じちゃうかもしれない」
ちゃま「みんなのクセが強い(笑)。そこが見どころかな」
ぼんぼん「虹色って感じで!(笑)」
―最近はオリジナル曲を演奏するようになったとのことでしたが、どういった流れで作ることになったのでしょうか?
白井「僕が「オリジナル曲やりてぇ」って言い出して。みんなから「じゃあ作ってみたら?」って言ってもらったので、作り始めました。これまでに曲のイメージとかリフとかはたくさん作っていたので、それをつなげるような形で、曲自体は結構簡単にできあがりました」
猪瀬「完成した曲を聴いた時は、すげえ、って思いました」
ちゃま「どうやって作ってるんだろう?って」
ぼんぼん「私は、あれ?ドラム入ってない!って思った(笑)。送られてくる段階ではドラム入ってないので、自分で考えて入れてます。だから私も曲作ってるってことじゃない?(笑)」
白井「じゃあ次から僕が作るよ。めちゃくちゃ変拍子のやつとかにしてやる(笑)」
―今ライブで演奏できるオリジナル曲は、どんな曲になっていますか?
白井「ライブで演奏できるのは「カンパネラ」と「夏風」の2曲です。
「カンパネラ」は、3月に先輩を送るために作ったお別れの曲。最初はゆったりしていて、だんだん盛り上がっていきます。「夏風」は、逆境に負けないというメッセージを込めて、風を感じるようなアップテンポの曲になってます。
メロディとかリフとか、曲のアイディアはいろいろあるので、これからさらにオリジナル曲を作っていく予定です」
―最後に、今後の目標を教えてください。
ぼんぼん「私たちのライブは、初めて見るお客さんも多いだろうから、そういう人にも楽しんでもらえるようなライブをしたい。福島は控えめな人が多いから。私たちにつられて盛り上がってくれたらうれしいよね」
白井「そのために、自分たちも盛り上がれて、お客さんも自然と手を挙げてしまうようなオリジナル曲を作っていきたいです」
猪瀬「とりあえず足を引っ張んないように、ベースもっとうまくなりたいです」
ちゃま「そうだね~、私ももっと歌うまくなりたい。あとは、オリジナル曲をもっと浸透させていきたいよね」
白井「録音できる機材を揃え始めているので、音源制作も始めていけたらいいな。目標としては、今年中にCDを出したいなと思っています」
終始、和気あいあいとしたムードで、4人の仲の良さが伝わってきました。9月には彼らが所属する「橘高校軽音サークル」の企画ライブに出演が決まっています。詳細は、バンドやサークルのTwitterをチェックしてくださいね!
★「日刊シティ情報ふくしまWeb」をご覧の皆さんに、「Life-size of じ Earth」からメッセージ!
Information
TACHIFES 10th Anniversary Special
出演/Bremens、ペーパーぺっぱー、Life size of じ Earth、14期生 Special Session、友貴、コトノカケラ、サークル長バンド(仮)
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
2019年9月1日(日)15:30開演予定 - 会場名
- Live Space C-moon
- 会場住所
- 料金
- 学生以下500円、一般1,000円(1ドリンク別当日500円)
C-moonで発売中 - 問い合わせ先
- Live Space C-moon
- 問い合わせ先
電話番号 - 024-529-5752
- リンク
-
Life-size of じ Earth Twitter
橘高校軽音サークル Twitter
撮影場所/アイヴィー楽器