春はお別れの季節ですね。
涙を拭おうとして、ポケットからハンカチのつもりがワンタン……などということも定食部あるあるでしょうか。
第21回の「ふくしま定食部」は、国道4号線の国見町役場交差点を東へ。国見町と伊達市の境界線を間近に臨む『中国料理 桜華楼』さん。
こちらに伺う時は、なぜか腹ペコな時が多いので、チャーハン率が高いのですが、今日は国道4号線を走りながら「五目焼きそば」か「パイコーメン」かでずっと迷っております。
そうこうしているうちに、看板に描かれた店主の微笑みに迎え入れられるように駐車場へ滑り込みます。


今日は日曜日、お昼時を少し過ぎていても駐車場は満車の賑わい。
赤いテーブルと奥行きのある店内といった、中国料理店ならではの雰囲気に胃袋の暖機運転を開始します。
さて、注文ですが、国見町役場前を右折した辺りで決めておりました。お冷を置いていただいた瞬間に「五目焼きそば」コールです。

ここで、お手洗いをお借りしようと通路を歩いておりますと、円卓がセットされており、中華ではなく「中国料理」として味を届けたいというお店の気持ちが伝わってきました。
お手洗いまでの通路にさえヒーターが配置されていて、心配りもうれしい限りです。


それもそのはず。店主は「芝パークホテル」に始まり、「帝国ホテル」でも北京料理を担当されていた腕前。その後、郡山市に戻り「平安閣」の調理場を経て、昭和56年7月に独立。この時の店名は「桜華」。
桑野店・大槻店を経て、かつて先代が小売商をしていた伊達郡国見町で『桜華楼』を立ち上げました。

さて、テーブルに戻るとほぼ同時に五目焼きそばが到着です。

見てすぐに「五目どころじゃない、いったい何目入っているんだろう」と思ってしまう贅沢さ。LPレコードほどもある皿に、こぼれんばかりと盛られています。
アサリ、イカ、ニンニクの芽、白菜、筍、人参、ハム、ヤングコーン……。特に、クワイのサクシャキとした食感は心地よいですね。たっぷりの野菜がほんのり甘みを伴った優しい餡と相まって、あつあつ美味しい!
生麺を茹でてから焼くという、もちもちとした中太麺も、まったく具材にも負けません。


“桜は花のみならず、葉桜になっても楽しませてくれて年輪も太い。その地でいつまでも艶やかに咲くように、増えるように「桜華」と名付けた“想い。

町に無くてはならないお店ですね。ごちそうさまでした。
Information
中国料理 桜華楼(おうかろう)
- 住所
- 電話番号
- 024-577-0305
- 営業時間
- 11:00〜14:00/17:00〜20:00
※各10分前ラストオーダー - 休み
- 毎週火曜日
- 席数
- テーブル38席、座敷24席
- 駐車場
- 20台