2020年を締めくくる第40回の『ふくしま定食部』は、忘年会を兼ねて福島駅東口、あづま会館ビル1階にあります「路地バルLabo」さんを訪ねます。
定休日なしで15時から営業されているこちらは、昼飲みから宴会後のちょい寄りまで、幅広く受け入れてくださる強い味方。
正統派なバルスタイルですが、風よけのビニールカーテンは冬の福島市では暖かい気配り。ビリビリッとマジックテープを剥がしたら体を滑り込ませて入店です。
カウンターのみの店内は、朱と黒を基調としていて頭上にはボトルがズラリ。生ハムも原木で配置されています。
Laboさんにはよく立ち寄らせていただいておりますが、それは福島市内で長くバーテンダーをされている鈴木さんの繰り出すお酒が目当てでのことでした。
それが今年の夏、ふとメニュー看板を見上げると「ご飯セット」の文字が!
これまでも、カレーライスやカツサンドなどはありましたが、これで一気に食堂と酒場を兼ねた日本のバル感が増しました。
※提供メニューは、仕入れによって変わる場合があります
今回は、滋味溢れるカキフライをご飯セットでオーダーして、そこにスモーキーなアードベックを合わせるという、Laboさんでしか見られない光景を愉しみます。
待っている間に、こちらの名物、「本気のキンミヤ」を一杯いただきましょう。
丁寧にレモンの皮やワタを外して、キンミヤ焼酎に浸け込んだ本気の逸品。手間を掛けているだけあって、雑味のないクリアな味わいは最初の一杯にぴったり。
そういえば、どのメニューにもラクレットチーズを掛けられることを思い出し、年末ですから、よりリッチにカスタマイズしてみることにします。
ちょうどカキフライがご飯セットで用意された所でしたので、そこへ「ラクレット追加で!」と周囲のお客さんの注目と羨望を集めながらコールです。目の前の、カキフライに流れるラクレットチーズの"でろり"とした、無限に織りなすSの字に興奮が半端ないです。
すかさずアードベックをハイボールでオーダー。
まさか、ライスとアードベックを一緒に並べる日が来るとは思いませんでしたので、ワクワクが止まりません。
チーズごとカキを頬張ると、自分がチーズと同化したかのようなマイルドな気持ちに。そこへハイボールを流し込むと昇天しそうな勢い。
この日以外にも、銀だらの甘めの煮汁に重厚でスパイシーな赤ワインを合わせたり、日本酒にオムレツを添えて自分流に組み合わせたりして楽しんでます。
ハムカツと目玉焼きに合わせたホッピーは、福島市内でも数店しかない3冷ホッピーを提供するお店。(ホッピーとグラスが冷え冷えで、焼酎はシャーベット状に凍っていて氷で薄まらない)
平成30年3月にオープン。鈴木さんが提供する、本格的なお酒を求めてカウンターをぐるりと囲む賑わいのバル。
どのお酒にどの料理をあわせようか。
次回は何にご飯をセットしようかな。すばらしい定食忘年会になりました。
ごちそうさまでした。
Information
路地バルLabo(ロジバル ラボ)
- 住所
- 電話番号
- 024-529-6456
- 営業時間
- 15:00~翌1:00
※営業時間はお問い合わせください - 休み
- 不定休


