大震災で被害を受けた故郷。いつか戻ろうと心に決めて

かつては東京都世田谷区の惣菜店で25年間、店長として働いていた蛯原宏行さん。2023年3月に広野町の国道6号線沿いに『惣菜弁当KIYA』をオープンした。店内には煮物や揚物をはじめ、和洋中の惣菜が並ぶ。好きなものを欲しい量、パックにとる量り売りスタイルで、イートインスペースもある。
宏行さんの出身は相馬市で、東日本大震災では実家や親戚が津波の被害にあった。その有様を見て、何もできない自分を悔やみ、いつか故郷に店を持ちたいと思うように。
偶然にも奥様の紀子さんの父親が会津出身で、近年では両親ともにいわき市に住んでいた。2022年に母親の具合が悪くなり、施設に入所するタイミングで今の物件を見つけ、家族で広野町に移住することを決めた。
おいしい惣菜で故郷の復興を支える

「広野町は海も山も川もすぐ近くにある、自然にあふれた町。時々近所の農家の方に野菜をいただくので、とても助かっています」とご主人。また、震災後はいろいろな場所から広野に来て、復興のために働いている人も多いので、おいしい惣菜で支えたいという思いも強い。
イートインスペースでは500円でワークショップに参加できる。内容は季節で変わる簡単な手芸。講師は美大を卒業し、保育所にも勤務していた紀子さん。「いつかここでこども食堂を開きたい」その夢に向かって、力を合わせて頑張っている。

広野暮らし相談窓口「りんくひろの」・大森博隆さんからのメッセージ
広野町では子育て、教育環境整備に力を入れており、認定こども園、児童館、「広野小学校」、「広野中学校」、「ふたば未来学園中高一貫校」と教育機関が「教育の丘」に集積しています。また、新たに移住・定住を目的とした「広野駅東ニュータウン」の住宅造成を行っています。
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