鉄分を含む温泉は、空気に触れると酸化して茶褐色(鉄錆色)に変化していきます。入浴すると身体がよく温まるため、寒い季節におすすめの温泉です。今回は、会津エリアから2つの施設を紹介します。
磐梯山を望むリゾートホテルで鉄分豊富な“にごり湯”を満喫
福島県北塩原村の磐梯朝日国立公園に位置するリゾートホテル『休暇村 裏磐梯』。磐梯山登山、カヌーやトレッキング、冬はワカサギ釣りやスキーなど裏磐梯の大自然を満喫できるアウトドアの拠点として年間を通して人気のホテルです。
源泉をそのまま利用している露天風呂の湯は、鉄分を豊富に含んでいるため黄金色に。その色から「こがねの湯」と名付けられています。湯船の底が見えないほどのにごり湯ですが、肌あたりはやわらか。鉄成分の効果で身体がよく温まります。
泉質は「ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉」。「炭酸水素塩泉」は“三大美人泉質”の一つに数えられます。様々な成分を含んでいる魅力的な温泉です。
大浴場の湯は、源泉をろ過して使用しているため無色透明。また、天然鉱石を湯に沈めてある変わり湯(真湯、寝湯)もあるので、好みに合わせて利用してみよう。
ホテル内には日帰りでも利用できるレストラン(11:30〜12:50)があり、「山塩ラーメン」(770円)、「会津ソースカツ丼」(990円)などを味わうことができます。
また、「森のカフェ」(8:00~20:00)では、「ケーキセット」(600円)、「会津りんごジュース」(300円)などのカフェメニューを提供。温泉と一緒に楽しみましょう。
Information
休暇村 裏磐梯
- 住所
- 電話番号
- 0241-32-2421
- 駐車場
- 73台
- リンク
-
https://www.qkamura.or.jp/bandai
※2020年12月現在、レストランの定休日は、月・金曜日となっています。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面の間、日帰り入浴は人数制限を行っているため休止する場合があります。事前に、HPなどで確認をしてからお出かけください。
温泉成分が濃い“温まりの湯”を、源泉100%かけ流しで満喫
福島県南会津町伊南地区にある古町温泉は、鮎釣りの聖地として知られる伊南川沿いの温泉地。小さな温泉街の中に、地元の住民から愛されている日帰り温泉施設『赤岩荘』があります。
露天風呂に足を踏み入れると、目に飛び込んでくる鮮やかな赤褐色が印象的。湯は無色透明なのですが、この温泉に含まれている鉄分と塩分が空気に触れ、より赤く変色するのです。
泉質は「ナトリウム−塩化物強塩泉」。いわゆる「塩化物泉」で、海水の成分に似た塩分を含み、保温効果に優れていて湯冷めしにくいことから「温まりの湯」と言われています。しかし、こちらの泉質は山間部にある温泉では珍しい、塩分濃度が高い強塩泉。塩化物泉よりも、ナトリウムイオンや塩素イオンが基準値よりも多く含まれることからそう分類されているのです。
施設内には無料で利用できる広間が2室。それぞれ入浴の合間利用に便利な広間と、厨房を備えた広間となっています。厨房がある広間では、11時から18時まで「ラーメン(塩・みそ)」(各750円)、「ヒレカツ定食」(900円)などの軽食を食べることができます。
施設の周りには、南郷スキー場、高畑スキー場、たかつえスキー場、だいくらスキー場と会津高原の冬を満喫できるスキー場が点在しています。冬レジャーで冷えた身体を、希少な泉質の温泉にゆっくりと浸かって癒やされてみてはいかがですか。
Information
古町温泉 赤岩荘
- 住所
- 電話番号
- 0241-76-2833
- 駐車場
- 30台
- リンク
-
http://www.sayurinosato.co.jp/akaiwa/
※2020年12月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面の間、町外の方の利用は露天風呂のみとなっています。