【福島市】十割そば 貴福茶屋
喜多方市の契約農家から収穫直後に取り寄せた玄そばを低温で保存し、毎日手打ちして提供。伸ばし方や切り方にも独自の手法を取り入れ、しっかり角の立った十割そばに仕上げる。県外から定期的に通うリピーターも多い人気店。
【福島市】そば処 きょう香庵(きょうかあん)
「そばの"香り"を楽しんでもらいたくて」と、2017年にオープン。蕎麦の蕎(きょう)の字から、『きょう香庵』と名付けた。のど越しと味わいのバランスが良いそばを追求して試行錯誤を重ね、粉は季節ごとに吟味し全国から取り寄せている。
【郡山市】そば処 くらしき
郡山市静西の住宅街の一角にたたずむ『くらしき』。同市亀田や逢瀬町で営業をしていた頃からおいしいという評判が口コミで広がり、移転してもなお多くの常連客が足繁く通う。そばは一日30食限定。「自分が納得したものをお出しできる数しかやれないんです」と語るご主人の相原さんの言葉からも、そばへのこだわりがうかがえる。
【郡山市】そば家 やまき
郡山から会津方面に向かう国道49号沿い。『やまき』は、素朴な民家に暖簾を掲げる峠のそば店だ。店主の大山雅之さんは、そば好きが高じてそばを打つようになり、2016年にこの店を開いた。そば粉は、会津産をベースに北海道や福井産の在来種をブレンドし、毎日玄そばを石臼で自家製粉する。産地の異なる複数のそばを合わせることで、香りを段階的に楽しむなど、それぞれの個性が冴えるという。
【須賀川市】蕎麦屋 藤田
以前勤めていた会社の人が打った新そばを味わい、そばのおいしさに開眼。見よう見まねでそば打ちを始めるうち、その奥深さに魅せられていった店主の藤田さん。会社を退職してから喜多方のそば屋で修業し、この店をオープンさせたのは、2008年のこと。つなぎを一切使わない十割そばは、のど越しがよく、ツルツルとした食感。しっかりとコシの強さも感じられる。
【白河市】新駒本店
江戸時代、白河藩主・松平定信公が奨励したといわれる白河そば。そば処白河において創業80年の歴史を持つ『新駒本店』は、地粉にこだわる。地元で栽培された「会津のかおり」を、店内の石臼で製粉。挽きたてのそばの香りと、なめらかなのど越しが楽しめる二八そばのほか、数量限定の十割そばも提供している。
【西郷村】そば処 追原庵(おいはらあん)
自然豊かな高原に広がる西郷村・追原地区。標高500mにあり、寒暖差のある気候が香り高いそばを育んでいる。追原そばの始まりは江戸時代の白河藩主・松平定信公の時代。飢饉から人々を救うためにそば栽培を奨励したお殿様が、「追原のそばはおいしい」と絶賛したという。『追原庵』は、地元のそば農家などで活動している「追原そば生産組合」が営む。地元で栽培した玄そばを石臼で挽き、その日の朝に打って提供している。